女、セックス-8
「エッチだね、ミズキ…」
喜多が思わずそう言うと、何て事はない言葉だが、喜多にとっては今までの女に対する概念を覆す、以後ずっと心の中に残る言葉を口にした。
「ハァハァ…それは和典がエッチだからミズキもエッチになるの…。男次第で女は変わるのよ…?」
「男次第で…?」
「ハァハァ…うん。好きな男の求める事には応えたくなるものだから…。あなた色に染められるのが女の喜びだから…」
喜多は今まで女など男の性玩具でしかないと思っていた。女が感じようが感じまいが、喜ぼうが喜ばまいが関係なかった。自分の欲求が満たされればそれで良かった。しかしミズキからは喜びの共有と言うものを教えて貰ったような気がした。こんな考えを持った事は今まで一度も無かった。喜多にとっては衝撃的な会話であった。
「俺がオナニー見たいと言ったら、ミズキは見せてくれるのか…?」
「ハァハァ…恥ずかしいけど…、いいよ?でも彼氏なら…無条件で見せるけど…、今はお仕事だからお金取らなきゃならないの…。」
喜多は一瞬ポカンとしたが、我に返り思わず笑った。
「そりゃあそうだよな!アハハ!しっかりしてんなーミズキは。気に入ったよ!」
「エヘヘッ…ゴメンね?せっかくの恋人気分に水を差すような事言って…」
「いやいや、いいんだ。金払えば見せてくれるの?」
「うん。」
「マジで?じゃあお願いしたいな。」
「うん。お金は終わった後でいいよ?…でも本当はオナニー見せるの恥ずかしいんだよ?良く風俗嬢なんだから人にオナニー見せるのなんて平気なんだろって言われるけど…そんな事はないんだからね…?」
ミズキはそう言って喜多の体から離れベッドにM字開脚で座る。恥ずかしいのは本当のようだ。ミズキは目を閉じた。そして胸を揉み、パンティの中に手を入れた。
「ハァァン…」
深い吐息とともにミズキのオナニーが始まった。パンティの中で指がモゾモゾと動く様子が卑猥だ。パンティで隠されている分、妄想にかられて余計にムラムラする。
「あっ…。あっ…んん…っ…」
眉間に皺が寄る。時折体をビクンとさせながら体をくねらせ悶えるミズキ。美女のオナニーは卑猥な中にも美しさを感じる。
「ああん…!あっ…、気持ちいいよぅ…和典ぃ…」
薄目を開け視線が合った瞬間、全身の血が湧き上がるかのように体が熱くなった喜多であった。