〈生贄の聖少女〉-3
『ねえ?こんなにお股を開いちゃってぇ……クフフ……スカートも捲れちゃって可愛い“おぱんちゅ”が見えちゃってるよぉ?』
「し…縛ってこんな格好にさせたんでしょ!?その気持ち悪い顔、近付けないでよぉッ!!」
『うほほぉ……これは可愛い……真っ白い生地に小さな黒い水玉模様……オジサン、こうゆう子供っぽいおぱんちゅが大好きなんですよぉ』
『この中にはもっと可愛い“花弁”が咲いてるんだよねえ?色は何色かなあ?ウヘヘヘ……』
玲奈もまた、性的な事を嫌い、卑猥な言葉への耐性を持たない事をオヤジ達は知っている。
実に虐め甲斐があると言わざるを得ない。
『そうだ、玲奈ちゃんにもニックネームをつけてあげようね。玲奈ちゃんだから“れなれな”ってのはどう?』
『可愛いじゃないですか?猫の名前っぽいですね』
「ほ…ホントに頭おかしいのね……バカじゃない?つ、付き合ってられないわ」
『れなれな〜!可愛いよ、れなれな〜。ムヒヒヒィ!』
女性が持つ可愛さと、愛玩動物の可愛さを混同しているオヤジ達は、玲奈に気恥ずかしいニックネームをつけて稚児のようにはしゃいでいた。
その喜びは興奮を助長させ、ついに奈々未を汚した手は玲奈の制服に触れ出した。
「さわッ!?触らないでよ!触るなあッ!!」
スカートの裾やジャケットの端を摘ままれただけで、玲奈は狼狽えたように騒いだ。
これを見ただけで、如何に怯えを隠しているのかは伺い知れる。
それはオヤジ達の欲情を掻き立てる結果を招き、興奮状態に陥ったオヤジは、玲奈を拘束している狭いベッドに飛び乗り、玲奈を跨いで膝をついた。
『さ…さっきの“続き”をしてあげるよ、れなれな……フヘへ……』
「ッ……!!!」
オヤジは自分の股間を玲奈の眼前に突き出すと、ズボンを下げて勃起状態の肉棒を曝け出した。
奈々未の凌辱シーンを見ていたからか、亀頭は充血して赤黒く膨れ、その尖端からは涎が糸を引いて滴っていた。
それはとても人体の一部とは思えぬほどに醜くて、芋虫の類いの身の毛の弥立つ、一つの生き物のように見えた。
『フヘッへへへ……マゾ豚ぁ、今かられなれなに、性教育をしてあげますよぉ?』
「ちょっと何するつもり……い"…ッ!?いいぃッ!!嫌ッ嫌あッ!!」
「むおッ!!むおおぅ!!」
またもや至近距離で男性器を見せ付けられ、玲奈の虚勢は脆くも崩れた。
あの勝ち気な言動は奈々未が辱しめられた事への憤怒であり、それが自分自身に向けられるのを想定したものではなかった。
短時間で性格が劇的に変わるはずもなく、玲奈は相変わらず気弱で争いを毛嫌いする“少女”のままだった……。
『ほらほら、このオジサンが、チ〇ポの秘密を教えてあげるんだってえ』
「はッ離してえぇ!!やだあッ!!やだあぁぁ!!」
『ねえ、この掌が、れなれなのオマ〇コだとするでしょ?これにズポッて入れてシコシコって扱くと……ああ……オジサン気持ち良くなってきた……フヒヒッ』
ベッドの背もたれの後ろに回ったオヤジが、突き付けられた肉棒から逸らそうとする顔面を押さえ付けた。
立ち上がろうにも立ち上がれず、押し退けようにも押し退けられず、もはや、されるがままな玲奈は、オヤジ達にとって心地好い叫びをあげているしかなかった。