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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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奥でうごめく指-10

頭の中がぼんやりと白くなってくる。
このままだと、快感の淵まで追い詰められ、谷底に落ちてしまうような予感がした。

(このままだとイカされてしまう)

未知のものに危険を感じる動物的な本能が目覚めてきた。
しかし、先輩から羽交い絞めにされた弘美が脱出することは不可能に見えた。

その時だった。
弘美の下腹部からゴロゴロと音がした。
尻から入れられた指に刺激され、腸が動き始めたのだ。
腸内のガスが出口を求めて移動を始める。

「あ、あ、千帆さん。お腹が!お腹が!」

弘美は焦った。
思わず下腹部を手で押さえる。
千帆にもその音は聞こえた。
ゴゴ、ゴロッ、ゴロロ…
雷雲のようなガスが出口に近づいていた。
お腹の中で止めようと思っても止まるものではなかった。

「いやっ!抜いて!指を抜いて!」

引きつった顔で弘美は叫んだ。
このままだとガスを千帆の指にまともに吹きかけてしまう。
それがどんなガスなのかは、先ほどのトイレで予想がついた。

千帆はゆっくりとラテックス手袋の指を引き抜き始めた。

「いやっ!どうしよう」

焦った弘美は自分の手で尻穴を押さえようと腰を浮かせる。
噴き出そうとするガスを自分の手のひらで押さえるつもりなのだ。
千帆の指先がやっと尻の輪から出た。
ヌプッ!


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