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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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母からの電話-1

第2話 母からの電話

ツキのない一日だった。
寮の自室に帰った弘美は、スカートを脱ぎ捨てベッドにあお向けになった。
自然に下腹部に手が伸びる。

(やっぱり膨らんでいる)

パンツに覆われた下腹部がこんもりと盛り上がっている。
その中にあるモノは明らかだった。
悩んでいると疲れてきた。
弘美はいつの間にか、うとうとと眠りに落ちていった。

スマホから鳴る音楽で目が覚めた。
誰かからの電話だ。
ディスプレイを見ると実家の母からだった。

「お母さんよ」

懐かしい声だ。
東京から田舎に来てわずか2、3か月だが、1年くらい母と会っていないように感じる。

「弘美はどう?元気にしているの?」

「うん、元気だよ」

「あらそう、それは一安心ね。行きたくない大学だって、不満たらたらだったから心配していたのよ」

「うん、まあね。でも、田舎は自然が多くて、面白いといえば面白いよ」

嘘だった。
嘘だったが、なぜか自然にそんなことを言っていた。

母が続けた。



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