H道具-2
「どこ?」
と聞いた。
「ど、、、道具、は、、」
ちづるはテレビの横にある、小さな本棚の一番下にあるポーチを見た。
「あ、これ?」
タクミは茶色の大きめのポーチをひょいと取りあけた。
ポーチをあけるとローターと、太めのバイブが出てきた。
「バイブ、結構太いね。
これ、入れてるんだー、、、。」
ちづるはうつむいている。
1人でする事を認めてしまっている事になっている。
羞恥心でいっぱいになる。
タクミはローターを手に取った。
スイッチを入れるとブーンと音がしている。
「これ、当ててほしい?」
ちづるは頷く。
「ってか、俺がちづちゃんに使うのと、オナニーするの、そんなに違う?
気持ちいいのは変わらないし。」
ちづるは真剣に、それでいて泣きそうな目で、
「、、っ!ぜ、全然違うよ、、!」
と言った。
ちづるにとって自慰は、一番隠したい所だった。
普通の女の人は、きっとしない。
そう思い込んでいた。
だから絶対に、人には知られてはいけない、そう思っていた。
タクミはちづるの目を見つめ、
「へーぇ、、。」
と答えた。
その目の奥が少しだけ、怖かった。
近くにあるちづるの顔。
タクミはまたキスをした。
もう一度、タクミはちづるに覆い被さり脚をM字に開く。
執拗に、太ももの内側に、キスと愛撫を繰り返す。
「はぁ、あ、ん、、、!んっ、!」
ちづるは、ローターを使ってもらえるという期待で興奮している。
やっと、下を触ってもらえる、、!
ローターを、当ててもらえる!
ちづるはクネクネと腰を振っていた。
タクミはまた、唇にキスをする。
「ん、、んん、、」
ゆっくりと、唇が離れた。
タクミが言った。
「やっぱり俺、ローター使うのやめよーかなー、、。」
、、、え、、?
タクミは意地悪く微笑んだ。