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真田拾誘翅(さなだじゅうゆうし)
【歴史物 官能小説】

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拾肆-4

 いっぽう、宇乃は陰核の微かな痒みが性的な刺激へと変わりつつあった。淫薬というものがあることは千夜から教わり、一度、飲み薬を試したことがあったが、いくぶん動悸が早くなっただけで、別段気持ちよくはならなかった。しかし、塗り薬は初めての経験で、股間の肉芽が疼き始めていた。

「顔つきは変わらねえが、おさねが大きくなってきたんじゃねえのか?」

小太郎がそう言って白い股を割ろうとする。宇乃は力を込めて閉じようとしたが、相手の力は思ったよりも強く、屈辱の大股開きにされてしまった。

「ほうら。やっぱり腫れてきてるぜ。お婆の薬の効き目は大したものだなあ。ここを舐めてやれば、どうなるかなあ?」

宇乃はまた股を閉じようとするが小太郎の両肘がそれを邪魔し、陰核に邪悪な舌先の接近を許してしまった。

 ネロリ……という感じで舐め上げられ、宇乃の目がきつく瞑(つぶ)られる。レロン、レロンと続けざまに舐められ、彼女の顔がきつく横を向く。そして、レロレロレロレロ……という小刻みな舌の動きが施され、宇乃は図らずも一瞬「ううっ」と声が出てしまい、慌てて喉を締め、それをさえぎった。

「きっちり縛られて逃れるすべはねえんだ。この際だから素直に善がりなよ」

小太郎はそう言いながら、なおも陰核を舐め続ける。仇敵に嬲(なぶ)られる屈辱に宇乃は猿ぐつわを激しく噛んだ。
 肉芽はしつこく舌の刺激を受け、充血の度合いを増していたが、宇乃本人は心に堰を作っていたため、快感が脳に流れ込むことはほとんどなかった。
 しかし、さきほど飲まされた催潤丸が胃で溶け、淫靡な成分が吸収されると、宇乃の身体は敏感になり、愛撫の刺激が心の堰を乗り越えるようになっていった。
 その頃には小太郎は魔快膏をたっぷり塗りつけた指で膣をグリグリやっており、内服の淫薬と外用の媚薬、双方の薬効が女体を苛(さいな)んでいた。

「おやあ? 身体がひくひくしてきたぞう。……感じてきたんだろう」

小太郎の声に宇乃はきつい視線で報いたが、中指で膣奥をグリッとやられると、眼(まなこ)が愉悦の形に一瞬ゆがんだ。同時に開(ぼぼ)が中指を食い締めるように窄(すぼ)む。

「おまえの心は頑なに俺を拒んでも、身体のほうは素直なものだ。ほら、こんなに喜んで指を締め付けている。……そろそろ、もっと大きなもの……、魔羅をご馳走してやる頃合いかなあ?」

耳元で下卑た声。宇乃は目を剥いて抗いを示したが、小太郎は意に介さず半勃ちの男根を露わにした。そして、そのどす黒い肉塊を女の顔に近づけると、白い頬をピタピタと叩いた。
 屈辱に顔をゆがめる宇乃。一物を頬に打ちつけながら笑う小太郎。そのうち、芯が通ってきた魔羅は頬肉にその硬さを明確に伝えた。

「さあて、まぐわいに移るとするか」

その言葉に宇乃が身構える。しかし、小太郎は覆いかぶさってはきたものの、乳房を揉んだり女陰を手で弄んだりして、すぐには挿入してこなかった。そして、半身を起こし、漲った魔羅で秘唇をピタピタと叩く。叩き続ける。
 身構え続けた宇乃の身体から、ふと、わずかに力が抜けたその時、魔羅は秘唇を割って一気に入ってきた。

「あううっ!」

思わず声が出てしまう宇乃。八分ほど埋没した魔羅はいったん抜かれ、今度はズブズブとおもむろに入ってきた。子宮口に亀頭が密着し、なおも押し込まれる。……長い一物だった。
 小太郎は落ち着き払って腰を振り始めた。魔羅がまったりと膣内を往復する。

「どうだ、俺の味は。……滅多に出会えぬ業物(わざもの)だぜ。……ふふ、声を押し殺しているが、いつまで持つかな? ……そのうちに甘い声が漏れるぜえ」

小太郎が腰の動きをしゃくるようにする。膣の上側を亀頭がこすり上げ、快感の壺が刺激される。
 憎むべき相手の男根などで感じてなるものか、と宇乃は下肢の力を抜いた。真田傀儡女が敵対する男と同衾する時、女陰を締め付けて異性を高ぶらせ、自分が気を遣る前に射精させる、というのが常套手段だった。が、今、下手に膣に力を込めると快感が堰を切ったように襲い来る気がして、宇乃は真逆の行動をとったのだ。
 しかし、小太郎も性の巧者だった。魔羅の刺激だけでは不十分と分かると、指を陰核に宛てがい、くすぐり始めた。
 膣襞と肉芽に同時に刺激を受け、なおかつ、淫薬の効能が神経を過敏にする。宇乃の身体は本人の意志に反して火照ってきた。快感が炙り出しのように意識されてきた。そしてついに、

「あんっ………………、んんっ………………」

堪えようもなく、声が、甘さを底に秘めた声が漏れ始める。

「おう、ようやく素直になりやがったなあ。しからば俺も本腰を入れるとしようかな」

小太郎の腰が力感を伴い、律動を始めた。太長い肉竿が容赦なく打ち込まれる。力を抜いたはずの女陰がどんどん刺激を受け、無意識に魔羅を締め付ける。すると膣に快味が溢れ、なおもきつく一物を食い締めてしまう。こうなってしまえば、もう抗うことはできなかった。淫欲の種火が宇乃に生じ、その炎はみるみるうちに燃え広がった。

「ああ…………、いやぁ…………、こんなの嘘」

言葉だけが空しく抵抗していた。他は、乳首も陰核も鋭く尖り、女陰からは喜悦の印の白濁した汁が溢れていた……。


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