〈人外の戯れ〉-12
『素直に謝れるなんて、オマエは本当にイイ子だねえ……ウフッ…ほら、女王様から“御褒美”よ?』
由香はオヤジの鼻先に秘肉を押し当てると、ゆっくりと腰を動かしてスリスリと擦り付けた……もうオヤジは興奮を抑えきれないようで、鼻を鳴らして臭いを嗅ぎだした……。
『オマエは私のオマ〇コの臭いが大好きだものねえ?だから私は昨日からオシッコしても拭かないでいたのよ?……ほらあ、小便臭いオマ〇コ、もっと鼻を擦り付けてクンクン嗅ぎなさいよぉ?』
『クンクンクンッ!!はぁ〜…女王様の…クンクンッ!!イイ臭いだあ……ウヘへ…ヒヘヘヘェ……』
飴と鞭の言葉もあるが、由香のしているのは正に其れだ。
自分自身の魅力を知り、そしてオヤジの欲望を知り、自分に心酔する《家畜》として飼い慣らしている。
激しい叱責の後には甘美な御褒美を与える事で、完全にオヤジの全てを掌握し、支配下に置いてしまっていた。
それは人の道から外れた主従関係の構築であり、言ってみれば二人とも紛れもなく変態である。
その二人と同じステージに上がらされてしまった恭子は、淫乱なだけではなく、更なる堕落へと突き落とされてしまう運命が待ち構えているはず……この部屋には畜人達と鬼畜達が犇めいており、その数は二十人にも迫る……まさに猫一匹逃げられない状況だ……。
『ウフフフ……私からオマエに名前を付けてあげる……今日からオマエは“弘樹”よ?』
「ッ!!!」
由香の今の言葉は、恭子の過去をほじくり返して責めるのだと宣言したに等しい……破滅の道へと自らを導いた、秘匿すべき元カレの名前までも弄ばれる……何度となく味わった屈辱は、何度でも恭子を叩きのめそうとしていた……。
『さあ、弘樹……あの牝と遊んであげなさい?フフフ……弘樹と同じ“ブタ”かどうか、じっくり調べてイイんだから……』
「い…ッ!?は…ッ!!い、嫌…嫌よぉ…ッ!!」
『じ…女王様の……命令だから…へへへ……』
オヤジは背後から恭子の両足を束ねるようにして膝を抱き締め、傷んだ背中を軋ませながら脂ぎった顔面を持ち上げていく。
ベタベタとした汗と、ブヨブヨした肌の感触に恭子は思わず逃げ出そうとしたのだが、その強烈な抱擁はそれを許しはしなかった。
『フフッ…オマエは弘樹って名前のブタなんだから……ちゃんと“臭い”を嗅いで仲間かどうか確認しなさいよ?フ…フフフ!』
「な、何を…ッ!?ちょっと嫌あッ!!そんなッ!?やあぁぁ!!」
『フガッ!フガッ!こ、こうですか、女王様?』
汗塗れな顔面は太股を擦り上がり、股間に達するや鼻先を秘肉に押し付けて鼻を鳴らした。
掌は膝から離れて太股に絡み、更に腰骨にしっかりとしがみつくようになり、恭子の臀部はオヤジの顔面にグイグイと引き寄せられて逃げられない。