消された記憶-4 彼らが過ぎ去ると二人は山を下り始めた。 「このまま同じ道を通ったら誰に会うかわからない。きっとバスの中には教員が残っているはずだから。それが父さんの息がかかった人だとまずいんだ。こっちに来て!」 秀慈は事前にこの山について調べていたようで、別の登山口に向かって歩き出した。