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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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消された記憶-3

 秀慈が友達と何やら話しながら山道を登っていると、逆方向から長く艶のある髪の毛を一つに束ねた絵茉がゆっくりと下りてきた。彼女はまだ秀慈を見つけられずに、きょろきょろとしていた。秀慈の周りは生徒たちだけで、教員達の姿は見当たらなかった。秀慈はすぐにクラスメイトに先に行っていてと言い、靴ひもを結び直す真似をして絵茉が自分の所に下りてくるのを待った。

ちょうど生徒たちのグループが途切れたところで、秀慈は小声で絵茉の名前を呼び、彼女の手を引いて茂みに隠れた。すぐに秀慈の隣のクラスの生徒たちが彼らの目の前を横切って行ったが、誰も彼らの存在に気がつかないようだった。
二人は小声で話し始める。

「よかった!君に話が合ったんだ。」

「秀慈さん、私もです。伝えたいことがあって・・・。」

「絵茉、時間がないんだ。一緒に会ってもらいたい人がいるんだ。」

「え?誰ですか・・・?」

「父さんには絶対に言わないで欲しいんだ。みんながこの道を通ったら下山しよう。」

「でも大丈夫でしょうか?私見張られているんです・・・。」

「今日しかチャンスがないんだ。頼むよ!」

「チャンス・・・?」

絵茉がいぶかしげに秀慈の顔を見た時、きょろきょろとしながら山道を二人の教員が登って来た。生徒が全員無事にこの道を通ったか確認しているようだった。


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