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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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消された記憶-5

人気のない山道を下っていると、秀慈は絵茉の手をそっと握った。

「絵茉、ごめんね。父さんと二人きりにさせてしまっていて。今日の機会をずっと待っていたんだ。絵茉から来てくれて助かったよ。こんなに早く下山することが出来てよかった。」

「あの、これから誰かに会うんですか?」

「そうだよ。絵茉も知っている人!」

「私の知っている人・・・?」

絵茉は自分の親戚の顔を思い浮かべるが、誰一人として自分を受け入れてくれなかったことを思い出すと、その顔たちは瞬時に消え去った。他に危険を犯してまで自分に会いに来てくれる人なんているのだろうか?と考える。

「あの秀慈さん。私もあなたに伝えたいことがあったんです。あの・・・これが終わったら私にこれ以上関わるのは危険です。おじさまが、秀慈さんをまた傷つけてしまったらと思うと怖いんです。だから・・・」

「いいんだ、絵茉。これは僕が決めた事なんだ。僕たちは父さんからかけられた呪縛をとかなくてはいけないんだ。さあ、急いで!」

秀慈は絵茉の手をぎゅっと握りしめて、足を速めた。


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