オマケ -4
「そ、そんなことないです!あたし、おば、ミ、ミヤコ監督の演技に対する姿勢を尊敬します」
いつも自信に溢れて楽しげなミヤコのそんな姿に、胸が締め付けられたマミは慌ててそう言った。
「そんなに気を使わなくていいのよ…」
ミヤコが寂しげにつぶやいた。
「気を使ってなんかいません。いえ、気も使ってますけど、さっき言ったことは本当のことです。あたし、監督の指導で演技がしたいんです」
「それ、本当?」
「本当です。監督の作る映画のためなら、あたし何でもやります」
またミヤコの目に、止まっていた涙が見る見る内に溢れてきた。
「マミちゃん!」
「監督!」
2人はしっかりと抱き合って泣いた。それを扉の外で見ていた親族を始めスタッフの目にも涙が溢れていた。そしてみんなは確信した。この映画が成功することを。
「厳しくイクからね。覚悟しときなさい」
「はい、監督。よろしくお願いします!」
ミヤコが新たな決意を込めて言うと、マミはしっかりと応えた。
撮影は再開された。
「準備はいい?!シーン19、テイク4、マミのセックス絶頂変身シーン、よーい、スタート!」
ケンがその合図とともに、横たわる娘の淫口に肉棒を突きたてた。
「あああああん、すごうい、ああああん」
早く絶頂を迎えるように、ケンの動きは初めからマックスだ。
「あん、あん、気持ちいい、あん、もっとして、もっとして、ああん」
みんなが見守る中で、マミの喘ぎ声に混じって、肉を打つ響きと卑猥な水音が響く。
マミはみんなの期待に応えて、直ぐに登りつめていった。
「あっ、あっ、いい、いい、イク、イクウ、イクウウウウウウ」
女体をのけ反らした瞬間、結合部分かた【光】が溢れて来た。
そして…
「はあん、はあん、はあん、か、監督、ど、どうでした…はあん、はあん」
「良かったわよ。でも、どうだろ?この場合、正常位が正解なのかしら?」
とことんまでを突きつめるタイプの芸術家は中々満足しなかった。
「へっ、じゃ、じゃあ…」
マミが最後まで言えなかった言葉をミヤコが繋いだ。
「やっぱり、セックスはバックよ。イク瞬間、ネコのように四つん這いで背中を反らさないと、芸術じゃないわね。続けてイクよ」
「は、はひ…」
絶頂を迎えたばかりのマミはガックリとうな垂れた。
「準備はいい?!シーン19、テイク5、マミのバックスタイルセックス絶頂変身シーン、よーい、スタート!」
「いやあああああん、やああああああ、イクウウ、イクウウウウウ」
さっき絶頂を迎えたばかりのマミは早かった。
「はひい、はひい、はひい、ど、どうでした…はひい、はひい」
「ううん、いいんだけど、チョット早すぎない。突っ込んで即イキなんてリアル感に欠けるわよ」
「はひい…」
「準備はいい?!シーン19、テイク6、マミのバックスタイルセックス少し我慢絶頂変身シーン、よーい、スタート!」
「うううっ、うううっ、うううっ」
「いいわね、その快感を堪える表情いいわよ」
「ううっ、うっ、ああ、あああん、あああん、いい、イク、イクウウウウウ」
この後、芸術家のミヤコは、他の体位のパターンも撮りたがり、48手をこなすまでに相当な時間を割いたのだった。
もちろん、興奮したミヤコを始めスタッフ一同が、撮影途中で乱交を始めたのは言うまでもない。その時だけは、休憩できるマミはホッとしながら乱交を見守るのだった。しかし、結局ミヤコに誘われしまい、乱交のメインとなって、複数の相手をしなければならなかったのだ。
「ああん、オ○○コ壊れちゃう〜〜〜」
こうして、ミヤコがメガホンを持つアクション巨編は、その路線を大幅に変えて、予算も数倍に跳ね上がり、公開時期も無期限に延期されて、エロ映画として日の目を見るのを待つのだった。
おしまい。