馬淵朋子を性開拓-2
「馬淵さんて凄いエッチな漫画書くんだね」
事務所から出る所だった馬淵が立ち止まり、向こうを向いたまま、一瞬硬直する。
「一緒に帰ろうか・・・」
硬直し、思考回路が停止した馬淵は黙ってこくりと頷いて俺の後をついてくる。
「遅いけど時間は大丈夫?」
怯えた顔で馬淵は答える。
「は、はい。大丈夫です・・・」
「じゃあ、俺の車そこの角曲がった所に止めるから乗って。白のワンボックスだから。誰にも見られないようにね」
「わ、分かりました」
馬淵を乗せ人気のないところで止める。
「遅い時間だけど家は大丈夫?」
「あの・・・うち母子家庭で母は夜の仕事で帰りは5時過ぎなんです・・・」
「そうなんだ・・・家に帰っても一人なんだ」
「はい・・・」
「いつもあんなエッチな漫画書いてるの?あんなの相当男とやりまくってないと描けないと思うんだけどなあ?色々聞きたいんだけど正直に答えてくれる?誰にも漫画の事は言わないから・・・」
「お、お願いします・・・。誰にも知られたくないので・・・知られたら私、わたし・・・」
少し涙ぐむが、容赦はしない。むしろこの状況での少女の涙は欲情を掻き立てるだけだ。
「君が描いた漫画すごいね。SEXだけじゃなくて男女のオナニーまで描写してるし、画も凄くリアルで・・・かなりスケベな事ヤリまくってるでしょ・・・高3なのに・・・」
「し、してないです。本当にしてないです・・・」
「あり得ないでしょ。じゃ、どこであんな卑猥な知識をつけてんの?変な漫画描いている事は誰にも言わないから正直に話してよ、怪しいと思ったら学校とかにも報告するからね」
「お願いです・・・全部正直に答えますから、誰にも言わないでください・・・」
少女に懇願されるのは本当に気持ちが良い。
「じゃあ色々変な質問するけど正直に答えてね」
「分かりました・・・」
「馬淵さんは男の経験はどのくらいあるの・・・初体験とか、経験人数とか、今の彼氏と週何回Hしてるとか。その辺ちょっと話してよ」
「彼氏はいないです・・・初めては高1のときに漫画描く人が集まるイベントで知り合った大学生とでした・・・その時に色々あって男の人とはそれっきりなんです・・・信じてもらえないかもしれないんですけど・・・だからHは1回しかした事が無いです・・・」
だんだん落ち着いてきたのか馬淵は淡々と話しだした。
「自分でも凄いHな事書いているな、って分かってます・・・私、ずっと母子家庭だったので家で一人でいる事が多くて漫画とか本ばっかり読んでたんです。中学生の時からはHな漫画とか小説も読むようになって・・・しばらくしたら漫画を描いてみたいって思うようになって最初は普通の恋愛や学園モノを書いていたんです・・・初体験までは・・・」
「初めてHした時、終わって家に帰った後に酷い事言われてからそれがトラウマになってしまって・・・」
そう言って少し涙ぐみ始めた。俺は無駄なことは言わず馬淵の言う事に耳を傾け、次に口を開くのを待つ。
「・・・わたし、すごく胸が小さくてずっと気にしてたんですけど、そんなの気にしないからって言ってくれて・・・Hしたんですけど・・・電話で、胸が小さいのは「我慢」できたけどあそこは毛が生えていないし、あんまり濡れないし、なんだか小学生とエッチしてるみたいで嫌悪感を感じたって・・・もう抱けないって・・・それからは体がもっと成長したら新しい恋に、って思ってたのに全く変化がなくて・・・」
「・・・いつの間にか自分には無いものを描くようになったら、投稿サイトでも評判が良くてもっと過激なもの、過激なものって要求されるようになって・・・エッチな小説ばかりになっていました」
どうやら、ありがちな初体験がレイプや貫通の痛さでトラウマになったのではなくて自身の体の未熟さと自身の作品の過激さ、とのギャップがどんどん広がっていくうちに身動きが取れなくなってしまっているようだ。けっして男に体を許せないという訳ではないようだ。
「男の人とリアルでSEXが嫌ってわけじゃないの?」
「分からないです・・・でも誘われても嫌って言っちゃうと思います・・・結局全然成長してないんです・・・私の体・・・」
「でもHな事書いてる時って体が反応するだろう?」
「・・・ホントに少しなんです・・・反応が・・・」
「馬淵さん、漫画の事誰にも言わないから君の体の開拓させて欲しい・・・」
「え?・・・ちょっと・・・嫌です。無理です・・・」
「いつまで経っても、変わらないよ・・・このままじゃ」
「そうなんですけど・・・」
「だったら秘密を暴露しちゃった俺に開拓させてよ。別に付き合って欲しい訳じゃないから。今晩限りだけだから」
「本当に今晩だけですか?」
「もちろん!」
「分かりました・・・」
「じゃ、俺の家に行こう」
家へ向かって車を走らせる。