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俺の昔話
【その他 官能小説】

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中学2年二学期の思い出-7

「違うの、違うの・・・」

「え?え?違うってなにが?」
由美子はうつむいたまま、辛そうな顔をして、言葉が出ない。いたたまれなくなる。
「由美子、辛かったら無理しなくていいから。俺といるのが辛いなら、今日はもう帰ろう」
「怒ってるんじゃないの」
由美子はようやく声を出す。

「恥ずかしくて、恥ずかしくて」
やっぱり下着を見られた事が原因なのだ。
「由美子、本当にゴメン。二人きりだからはっきりいっちゃうよ。」
こくりと頷く。
「女の子のパンツなんてめったに見れないものが目の前に出てきて、衝撃だった。目をそらそうと思ってもそらせなかった。濡れているのもわかった。それは、俺が悪いんだし。」
「やっぱり分かっちゃったんだね・・・パンツ見られたのもショックだったけど、おしっこで濡らしちゃってたから・・・」
消え入りそうな声で続ける。
「Y君にあんなの見せちゃって・・・汚ないとか臭いとか絶対思われたかなって・・・もうY君わたしが近くに寄るの嫌かなって。なんか、色々考えてたら恥ずかしくて話すのが辛くて・・・なんか、うまく言えないけど、Y君に対して怒ってるとかじゃないの。何度も謝らせてごめんなさい」
「もういい、もういいよ。俺は由美子の事、絶対にお前が考えているようになんか、思ってないから。他の女子とは話が出来なくなっても由美子と話が出来なくなるのだけは嫌だ!俺の中で由美子は一番だから!・・・なんだか、こっ恥ずかしいこと言っちまったからこれで帰る!」

俺は小走りで由美子を置いて帰る。

なんだか勢いで凄い事を言ってしまった。確かに俺の中で由美子の存在が一番になっている。冷静に考えると好きになっているのだとも思う。だけどこのタイミングで言ってしまって、明日から由美子と普通に接する事ができるか不安だった。

翌日、由美子は先に登校していた。なんとなく話かけにくく、無言で席に着く。少しして、由美子が
「お早う。昨日はゴメンね。後でこれ読んで」
そっと、紙を差し出す。俺は黙って頷いてノートの間にはさむ。

授業が始まりしばらくして俺はそっと由美子から渡された手紙を取り出す。


Y君へ
昨日はごめんなさい。帰るときにもうまく話せなかったから手紙を書きました。
私が思ったこと、思っていること恥ずかしいけど正直に書きます。一方的だと思われることもあるかもしれないけど、また二人きりだと正直に話せないこともあるかもしれないので許してください。

昨日Y君が私の下着をジッと見ているのに気付いた瞬間、ホントに恥ずかしかったです。Y君の事酷いとも思いました。授業の時間もずっとY君の傍にいるのが辛かった。次の時間になったら、Y君が私の事汚いとか臭いとか思ってたらどうしようとか、そんなことまで考えてました。そうしているうちにY君と話すのがすごい怖くなってしまいました。

部活の終わりに恵と典子から話があるみたいだから絶対一緒に帰りなよって言われた時もホントに怖かった。もう話したくないとか言われたらどうしようとか思っていました。でもY君に優しい言葉をかけられて本当にうれしかったです。

わたしの今の気持ちを正直に書きます。わたしはY君の事が好きです。いつからかわかりませんがずっと気になっていました。きのうY君が私に言ってくれたことを思い返して私も自分の気持ちを正直に伝えたいと思いました。でもやっぱり面と向かってだと言えないかもしれないので手紙にしました。

もしY君が嫌でなかったらこれからも今までと同じように仲良くしてほしいです。

由美子





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