中学2年一学期の思い出-1
土曜日の、あの夢のような時間の余韻にふけりながら週末が過ぎ去った。
俺は早く学校へ行きたくてたまらなかった。だって女の子の下着を手に取るチャンスは無限に転がっていると思っていたから・・・
学校へ着き、席に着くと鮮やかに土曜日の事が思い出され、3つほど前の斜め右側に座っている珠美に目が行ってしょうがなかった。珠美はとなりの里美と談笑している。ブラウスからはブラがはっきりと透けている。この間手に取ったブラと同じような形だ。
俺のはすでに硬直している。周りのやつにばれたら大変だ。珠美から眼をそらし放課後の行動に考えをめぐらす。今日の授業はとてつもなく長く感じる。
やっと最後の授業が終わった。俺はサッカー部だったので活動は基本的に火・木・土だ。今日は部活も無いので放課後は天国だと思っていたのだが、よくよく考えてみると部活の無い人間がひと気の無い教室で一人でうろついているのは、ちょっとどころかかなり怪しい。部活がある日も抜け出してロッカーを漁るのは、ほんとにたまにしかできないだろう。
だが一線を飛び越えた俺は前向きだった。
校舎を一巡りしながら思考していると放課後の図書室が勉強部屋として開放されているのに気付いた。ここで勉強しているふりをしてちょっと抜け出して教室へ行く分には誰も何とも思わないだろう。教室で一人でいても図書室で勉強していて忘れ物を取りに来たと言えばよい。部活のある日は、とりあえず部活でよいだろう。毎日変態行動は最初は控えておこう。
とりあえず図書室で待機する。放課後の図書室なんて初めてきたが結構勉強している人間がいる。30人はいるだろうか。勉強ができるゾーンは横が見えにくい机の作りになっているので誰がいるかなんてわからないし、気にもしないだろう。出入り口に近い席を確保する。
グラウンドでぼちぼち部活が始まったようだ。月・水・金・土の女子がいる運動系の活動クラブは水泳部、バスケ部、バレー部、テニス部、バトミントン部だ。5時間授業の日は部活の時間は夏場は15時半位から18時までだ。その間が勝負の時間になる。まだまだ帰宅部の人間が談笑していたりして教室にも廊下にも人が多い。人がいなくなる時間の頃合いもチェックしておかねば。
図書室で宿題を片付け時間を見ると16時半をまわっていた。この時間になると教室にも廊下にも人影が無くなる。
俺は行動を開始した。