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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 水曜日・電撃 〜-5

 ビクン。 上半身が勝手に痙攣する。 

「っく、み、右のミルクタンクですっ! ありがとうございますッ!」

 ビクン。 頭がガクンと仰け反った。

「お、おでこッ……おでこですっ! ありがとうございます!」

 痺れる意識の下でどうにか返答するも、

「違うでしょう。 変態で低能な『でこまんこ』でしょう」

「あぐっ……!」

 ビクン、衝撃のレベルがあがる。 脳を直接殴られたような、鈍い痛み。 一瞬項垂れるも、すぐに首で支え直す。 倒れてなんかいられない。

「申し訳ありません! 変態で低能な、で、『でこまんこ』ですッ! ありがとうございますッ!」

 ビクン。 今度は腹筋が大きくうねる。 お腹をバットで殴られたようだ。

「おへ……違う、淫乱で臭い『へそまんこ』ですッ! ありがとうございます!」

「宜しい。 次にいきましょう」
 
 微かに首肯し、教官の手が別のスイッチに伸びる。

「うぎっ……!」

 隣の列、斜め後ろ。 聞きなれた30番の呻き声だ。
 次の電流は30番に流れたらしい。 委員長の次は副委員長というわけだ。

「おへ……あ、『へそまんこ』です! ありがとうございまぁす!」
「『チツマンコ』です! ありがとうございまぁす!」
「ひっ、左のミルクタンクです! あ、ありがとうございまぁす!」

 教官の指先がコンソールに触れるたび、掠れながらも大きな声をだす30番。 そこから先は、間の抜けた返答と電流の繰り返しだった。 クリチンポ、チツマンコ、ヘソマンコにケツマンコ……陰部をみっともなく貶め、恥ずかしいがに股の体勢を保ち、電流に合わせて叫ぶ時計仕掛けの果物たち。 数人が同時に『ケツマンコ』と卑猥な叫びをあげる時もあれば、半数近くが同時に『ありがとうございます』と自棄気味に感謝を叫ぶ時もある。

 通電回数が100回を超え、1人当たり20回以上『パッド』の電流に悶えたところでチャイムが鳴った。 『パッド』で7つの急所を繋ぐコードは、丁寧に剥がすと簡単に取れた。 『パッド』を外せば、突然電流に襲い掛かられることはない。 最後におでこから『パッド』を外した時、大きくて深い溜息が漏れた。 押し殺していた恐怖が去った、心の底からの安堵だった。
 
 一括りに『パッド』を束ね、机に戻す。 私の号令で5限目は終わる。
 2号教官はいつものように、すぐに教室を出ていくかに見えた。 が、この時間は違った。 出席簿一覧を小脇に抱え、私の傍にやってくる。 何か不始末があったのだろうか。 背筋に冷たいものが走る。 もしかしたら、私を補習に連れて行こうとしているのかもしれない。 思わず視線をそらし、俯く頭上から、

「しっかりした号令でした。 これからも、その調子で」

 教官の冷たい声が降ってきた。 ハッと顔を上げると、クルリと踵を返した教官の背中が教室を後にするところだった。 懲罰でないことに胸を撫で下ろしてつつ、しばし逡巡する。 『しっかりした』……? いまのは私に言ったのだろうか。 そういえばショッカーの時も、電流に耐えるのに必死でよく覚えていないけれど、私に『合格』といったような……。 

 よくは分からないけれど。 例え教官の真意を教えられたとして、納得はできないだろうけれど。 
 耳の奥にソッと残された教官の肉声に、私は初めて『生徒』として扱われた、そんな気がした。


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