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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 HR 〜-1

〜 第2章 学園の第1週 〜
 

 『悪徳の坂』を登りきったところに『学園』はひっそりと佇んでいる。 社会システムに組み込まれた『学園』には、一見理不尽にしか見えない、それでいて逃れられない日々に取り組む、名前をもたない教員と生徒の物語がある……。




〜 HR(ホームルーム) 〜


 史性寮監の9号教官を通し、寮での様子はひとまず順調だという報告が届いている。 誰もいない教室を覗くと、清掃後の清々しい空気が一晩を経て残っている。 すぐに膣や肛門から滲む分泌物が醸す特有の薫りに変わるとはいえ、朝はこうでなくちゃ気持ちが入らないというものだ。

 時間は6時。 寮生のみの学園では、7時以前に登校する生徒はいない。 教壇の設備を一通り確認し、職員室に向かう。 朝礼は来週から始まるため、特にすることはないのだけれど、何か連絡が机上にあるかもしれない。 『2号』と書かれたメールボックスを覗く。 空っぽだ。 つまり、私宛のメッセージはまだないということだ。

 教室の朝はHRから始まる。 学園では午前が『座学』、午後は『実技』に当てられる。 座学には5つの主要教科として『社会』『数学』『国語』『理科』があり、副教科として『情報』『音楽』『書道』『美術』『家政』などがある。 主要教化・副教科ともに、それぞれ担当教員がおり、教室に迎えて講義する場合も、特別教室に赴いて講義を受ける場合もある。 実技は所謂『体育』だ。 第1グラウンド、第2グラウンド、室内プール、トラック、パドック、大体育館、小体育館、トレーニングルーム、武道場……学園の運動設備はそれなりの規模が揃っている。 これらを活用し、今後の生活に必要な身体能力を育む『体育』は、基本的に1人の教官――私のCグループ2組であれば、副担任の8号教官――が担当する。

 ただし、平常授業は来週から始まる。 今日は火曜日であり、金曜日までは担任の私に全時間の自由裁量が与えられている。 つまり、座学・体育を含むすべてのカリキュラムを決める権限を私がもっていて、責任をもって監督することになる。 といっても、大抵は学園に慣れることを目標に、服従を様々な形で徹底するロングホームルーム(LHR)が続くケースがほとんどだ。 ひたすら土下座するクラスもあるし、無意味に笑い続けさせるクラスもあるし、延々とマスターベーションするクラスもある。

 初担任たる私としては、何かテーマが欲しいところだ。 相応しいテーマを昨晩から考えていると、脳裏に私が生徒として学園で過ごした2年間がフラッシュバックする。

 私が学園の生徒だった時は、最初の1週間はひたすら『激痛』の時間だった。 ビンタ、クリップ、蝋燭……鞭など、オーソドックスなバラ鞭や乗馬鞭から、先端に鉄球がついた棘鞭まで10種類以上も登場した。 大型の器具、例えば三角木馬や丈伸ばし等、SM小説に登場する器具が軒並み並び、片端から試みさせられた。 その度に『ありがとうございます』『気持ちいいです』『もっと強くイジメてください』と、更なる痛みを懇願する台詞を強要された。 そして、私たちの意向に沿うという形でエスカレートする痛みを与えられながら、学園の厳しさを身をもって学んだ。
 1週間連続して肉体を虐められたことで、その後の学園生活では、痛みに対する覚悟ができた。 指導を受ける時も、ある程度痛みが予想できた。 鞭を手にした教官に対し、歯を喰いしばって自分から痛みを乞うことができたのは、最初の1週間があったからだと思う。 けれど、逆の言い方をすると、所詮それだけしか学べなかった。 『服従』はさておき、学園の根底にある『自己毀損』を実践するには、耐えているだけでは不十分だ。 当時の教官本人が生徒を嬲る過程で被ったであろう肉体的負担も、今思えば尋常ではない。 あれだけ容赦なく生徒を叩くことが、私にできるかといえば、正直難しい。 最初の一週間で2人も殺してしまうほど痛めつけるような、もはや拷問といっていい時間は、私にとって本意ではない。 そんなに体力がある方でもない。



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