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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 水曜日・尻叩 〜-1

〜 水曜日 ・ 尻叩 〜



 1限に続き、風紀委員が私たちの相手をしてくれるという。 私達は椅子から立ち、代わりに各列担当の風紀委員が先頭の机に腰を下ろす。 列ごとに並んだ私達は、順番に風紀委員の膝へ身体を預けた。 身体をくの字に曲げ、お尻がちょうど膝に乗るように上半身を反らす。 両足を揃えてピンと伸ばした上で、両手で尻肉をさいて菊蕾を顕わにする。 自分の最も敏感な器官を無防備に晒し、完全な屈服を誓う姿勢。 教官が謂うところの『OTK(on the knee)』。 
 教官によると、私たちは全員無礼極まりないという。 つまり、せっかく指導に来てくれた風紀委員の前で何度も言葉を間違えたり、先走って鞭を請う体勢になったり、逆に相応しい姿勢をつくるのが間に合わなかったりしたことは、十二分に贖罪に値するという。 その罪を膝の上でしっかり償うことが2時間目の要諦だと、一方的に宣告された。

 膝の上で広げた肛門を風紀委員の吐息がくすぐる。 この時間は鞭で打たれた1限と違い、1打ごとの挨拶はないらしい。 代わりに悲鳴を上げたり、痛がったり、避けようと身体を捩ったり、一切の痛みを紛らわす工夫は禁じられた。 即ち『痛い』や『止めて』などの発言は論外で、ひたすら黙って痛みに耐え、肛門を晒し続けろという。 私たちに要求されることは、従順に罰を受けいれつつ、毅然として振舞うことというわけだ。

 最初は平手打ちだ。 私たちの列を担当するのは大柄な風紀委員のB61番。 最初にお尻に指導を頂くのは、毎度のことだが私のようだ。 ちょいちょいと手招きされ、大人しくお尻を差し出すなり、最低20発から最高で100発はぶってあげますからね、なんてとんでもない事を平然と告げられる。 びっくりする暇も与えられず、私のお尻にビンタが炸裂した。 パン、パン、パン、パン。 僅かに間をおいて、大きく振りかぶった肉厚の掌が、パァン。 思わず仰け反って震えた私に、B61番は事もなげに言い放った。
 
 『ジッと耐えられないようでは、到底反省は認められません。 もう1度最初から』

 開いた肛門の左右を襲った5発の打擲が、なかったことにされてしまった。 鞭と違って1発1発は軽いものの、連続して襲う衝撃で、お尻はまるで火だるまのようだ。 私はギュっと唇を引き結び、背中越しに皮膚を引っぱたく音を感じながら、ただただ床を睨む。 本能が、何度も叩かれて痛む場所を、次の平手から外そうとする。 その度私はお尻の穴を引き締めて、敢えて痛む場所がぶたれるように、熱が籠ったお尻で備えた。 

 教官にいわれた、私の贖罪。 どんな罪があるのか絶対に納得はできないけれど、それでも罪があるというなら、私は受け入れなければいけない立場にある。 いや、もしかしたら気がついていないだけで、本来贖うべき罪を無視し続けてきただけかも。 これからも様々な理由に託(かこつ)けて、私たちは罪を与えられるに違いない。 もしも、痛みでそういった罪が薄まるものなら、正面から受け止めてるしかない気がする。

 猶に20発を超える回数の打擲を終えても、私はB61番の膝から降りることが許されなかった。 この時間は1限と違っていて、1人が連続して躾られねばならないらしい。
 と、風紀委員たちが、自分たちが履いているスリッパを脱いで右手に掲げる。 間髪入れず、汚れたスリッパの底が、私達自身で広げた菊門の真上に叩きつけられた。 何も掌で叩かれるとは聞いていなかったが、靴底で……? 撓(しな)るスリッパに寒気がする。

 パァン、パァン、パァン、パァン。

「……っ、……っ、……っ!」

 ジッとすることはできても、込みあげる涙を抑えることはできない。 汚い床の埃まみれな靴底で大切な弱点を虐められる悔しさは、痛みと同じくらい涙腺を刺激する。 それにしても、スリッパがこんなに強烈な打撃を見舞うとは知らなかった。 ゴム底は弾性に富んでおり、ズン、肌の奥まで衝撃が伝わる。

 パァン、パァン、パァン、パァン。 

 平手打ちに負けずとも劣らないスリッパに打たれながら、私は必死に無表情を取り繕った。 30回を超える辺りまでは数えていたが、40回位から意識がスゥッと遠のいて、もう何が何だか分からなくなってしまった。
 まるで私のお尻が打楽器でもあるかのように、スリッパは小気味よく尻を鳴らし続けた。
 


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