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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 火曜日・固形 〜-1

〜 2号の火曜日 ・ 固形 〜





 食事の光景は見ものだった。 

 昨日は食べやすい食事だったので、鼻チューブから啜らせることで困難を演出してみたが、今日からはそんな必要もない。 事前に頼んで運んでおいてもらったスープは、蓋を取った瞬間教室を異臭で充たしてしまった。 食べ方を云々する以前に、口にすること自体が相当きつい。

 鍋の中に尿を放ち、蓋をする。 まだ食事係も配膳係も決めていないため、こういう時は委員長だ。 22番を前に呼び、35人で鍋の中身を『完食』するよう申し渡す。 つまり、手心を加え、それぞれの皿に少しだけスープを盛り、あとは余らせるなんてことは認めない。 私の意図を察したのだろうか、22番は多めにスープをよそい、見事35人目で綺麗に鍋の中身を空にした。

 昨日同様一切の残飯を認めない旨を告げ、22番に挨拶をさせる。

「手を合わせてください。 いただきマンコ!」
「「いただきマンコ!!」」

 けれど、言葉とは裏腹に、汚物と見紛うばかりのスープを配られた生徒たちは動かない。 チューブもなく、スプーンや箸も見当たらないためだ。 しばらく黙って顔を見合わせていたものの、諦めたように吐息をつくと、最初に22番が机の上に置かれた食器に直接口をつけた。 縁から啜るのではなく、舌をピンと伸ばし、舌先でスープを掬って食べる『犬食い』だ。 ペチャ、ピチャと下品な水音が教室に響く。 22番に続き、他の面々も犬食いで目の前に食器に舌をつけた。

 ここからは、えづく、嗚咽する、そしてもどす。 一度も嘔吐せずに完食した生徒はいただろうか? 教壇から見ている分には、おそらく誰もいないだろう。 ペッと吐きだして濁ったスープを眺めては、目をギュッと瞑って再度口を開け、口腔に納めようとする少女たち。 葛藤から決意が生まれる瞬間はどんなものであれ美しい。 といって決意だけで生理現象を抑えられるわけがなく、また吐きだしては、また食べる羽目になる。

 食事を残したものは別行動がまっている。 彼女たちがこうまでして食べる理由は、よっぽど別行動がイヤなんだろう。
 昨日食べ残した連中も含め、全員が完食するまでに要した時間は30分。 皆は空になった食器を前に返し、時折えづきながら椅子に座って耐えていた。 

「ごちそうさマンコ!」
「「ごちそうさマンコ!!」

 間抜けすぎる挨拶を、真剣を絵にかいた表情で唱和し、2日目の食事は幕を下ろす。
 私は昼の休憩を宣告し、次の講義場所を伝える。 午後は先ほど茶道でつかったF棟の、今度は地下1Fにある中講義室だ。 講義内容は伝えずに、さっさと誰も喋らない教室を後にした。




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