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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 号令 〜-3

 『礼』と『出欠』はHRをはじめとして、すべての授業に出番がある。 正規の講義が始まる前に、徹底しておくことに意義がある。

 ここでみんなに登校服を脱ぐよう指示し、ただ一人裸のままな30番を前に呼んだ。 彼女にしかできないこと、つまり補習内容をクラスに報告してもらう。 私たち教員の匙加減で与えられる補習。 授業内で与えられる指導とは異なり、場合によっては生命に関わる。 その具体的イメージがあれば、授業に向き合う心積もりも真剣味において別物になる。

 私が『昨日の補習内容を全員に説明しなさい』と促すと、30番は所々吃(ども)りながら、静かに語った。 何の前触れもなく小部屋に入れられたこと、床に固定されたこと、突然床が開き、穴に上半身を落とされたこと……呼吸ができず、生きるか死ぬかの狭間で汚物にまみれ、その汚物を無我夢中で食べること数時間、突然引き上げられ、保健室につれていかれ、いくつもの穴からゼリーを詰め込まれて窒息しかけた顛末(てんまつ)は聞き応えがあった。 なにしろ話す当人が数時間前に経験したことだから、一語一語に臨場感がある。 生徒たちは鎮まりかえり、時折唾を呑みこむ音がするだけだ。

 『……それで、教官が教室に連れて来てくれたので、ここにいます。 正直まだ怖くて、どうすればいいか分かりませんけれど、あの、もう補習を受けなくてもいいように、一生懸命頑張ります。 副委員長のお仕事も、とにかく頑張るので、どうぞよろしくお願いします』
 
 話し終え、深々と一礼してから席に戻った30番は、再度足を広げて指示通りの座位をとった。 温度管理が行き届いているはずの教室だのに、まるで数度室温が下がったように、どの顔をみても青ざめていたのは、私の気のせいではないだろう。 

 今日は特に連絡することがない。 なので、HRの締め括りとして、座位での『自慰』で区切りをつけることになる。 いつ、どこで、誰に見られようとも、与えられた短時間できちん絶頂し、恥をかくことが学園の生徒たる条件だ。 右手を右乳房に、左手は膣とクリトリスにあてがい、座って足を開いた上でまさぐるように指示をだす。 制限時間は5分。 最終的には2分以内で達せなければならなくなるが、最初はプラス3分の余裕を与えよう。 私の合図で35人が血相を変え、剥きだしの恥部をかきむしりはじめる。

「「まんまん、しぽしぽ、おまんまん! まんまん、しぽしぽ、おまんまん!」」

 本当であれば気分を昂めるために、息を詰めたり、自分の世界に入りたいだろうが、この学園では年相応のあどけない嬌声すら許されない。 自慰の方法にも様々あるが、朝一番のHR自慰はスタイルも統一しておこう。 右手で乳首を摘み、こね回す。 左手の中指と小指で陰唇を広げつつ、親指でクリトリスの包皮を剥いて、人差し指と親指で上下に擦る。 その上で愚直に、ひたすらマスターベーション時の情けない掛け声を踏襲する。 時間以外にもこれだけ制限を加えられた中、それでも達すべく懸命に自分で自分を慰めさせる。
 自分が絶頂するはしたない姿を披露することで、みっともなく情けない自己を認識できる。 学園の自慰は、性欲を満たすためでは決してない。 

「「くりくり、すこすこ、くりすこすこ! くりくり、すこすこ、くりすこすこ!」」  

「2番ッ、絶頂します!」 「22番、絶頂します!」 「32番ッ、絶頂しまぁす!」

 3分経過後しばらくして、数人の首輪に明かりがともった。 絶頂時の脳波を感知した証拠だ。 先陣をきって達した面々が火照った顔をみせる中、あちこちで吐息混じりの宣言が続く。ビクンと震えるものもいれば、歯を喰いしばるものもいる。 微かに膣口から体液を滴らせるものもいれば、一筋ピュッと潮を飛ばすものもいる。 達したフリが通じないことは、昨日の時点で学習済みらしく、嘘で切り抜けようとする者はいない。

「9番、絶頂しますう!」 「30番ッ、絶頂しますッ!」 「35番、ぜ、絶頂しますー!」

 次々首輪に明かりがともる。
 結局5分間際に20番のランプが点き、全員が規定時間に絶頂した膣を晒した。 初日に最後まで達しなかった20番、29番、33番も、安堵と快感が綯交ぜになった眼差しで、上目遣いに私を見ている。 これも1つの成長といえよう。

「以上が朝の流れです。 時間はどんどん短くしますから、早く慣れること。 また、初めてなので咎めませんでしたが、全員表情が固い。 嗤われることすら値しない恰好を晒しているのですから、せめて自分は笑っている方が、気が楽でしょう? 次からは表情も意識しなさい。 マスターベーション中は笑顔以外許しませんから」
 
「「ハイ! インチツの奥で理解します!」」

 少なくとも『ハイ』と応じるべき返事については、声量、タイミング共に合格だ。 
 私は心の中で大きく頷きいた。

「宜しい。 では、午前中の講義を始めます。 改めて『礼』からはじめます。 委員長』

「ハイッ! 起立、気をつけ――!」

 ザザッ。 即座に立ち上がる生徒たち。
 この光景を、これから何度見られるだろう。 35人の瑞々しい肌が並ぶ、凛々しくもあり、恥ずかしくもある姿。 時代が時代なら壮観ともとれる光景が、学園の日常に組み込まれている。 揃った姿がいつまで続くかは、彼女たちの、そして他ならぬ私の肩にかかっている。 


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