体感! 巨砲主義-6
『でも、また見かけ倒しかもしれないわね』
あまり期待はせずに黒い裸の胸にもたれかかる。ブラッドリー大佐のものとは違う独特の体臭がしたが、中佐の匂いは嫌悪感を覚えるものではなく、どことなくエロティシズムを感じさせるものだった。
ジャマール中佐の愛撫はキスから始まり、乳房から陰部へとゆるやかに移っていった。
先刻のブラッドリー大佐とのセックスは満足のいくものではなかったが、夏蓮の身体に性の炎を点火したという効果くらいはあったので、中佐のペッティングで彼女は早くも感じてきた。
真田准尉の施してくれる丁寧な愛撫と遜色のない中佐のボディータッチと舐め技は、夏蓮の乳首を十分に勃起させ、クリトリスも完全に剥けるまで肥大させた。
その頃には中佐のペニスにも十分に血が通い、体積を増し硬度を高めていた。
『うわあーー。……こんなに大きくなるの?』
一物を一瞥した夏蓮はそのサイズに驚嘆した。彼女の握り拳から肘までくらいの長さ……。彼女の手首ほどの太さ……。おまけにグッと亀頭冠の張ったカリ高だった。
『上には上があるものね。……ブラッドリー大佐のものが重巡洋艦だとすればジャマール中佐のものはまさに超弩級戦艦だわ』
抱き合っていると、その「超弩級」の先が夏蓮の腹に当たり、存在を主張する。
『大佐のが入ったんだからこれも入ると思うけど……、挿入して即、轟沈ってことはないでしょうね』
夏蓮はそっと長いシャフトを握ってみた。手のひらに熱さと硬さが伝わり、女の直感で「あ……これは大丈夫……」と期待のつぼみが膨らんだ。
それを裏付けるように中佐は焦らず、自信たっぷりに愛撫を続け、ヴァギナへの入念な接吻で夏蓮を一度軽く逝かせてから、いよいよ本番へと移行した。
コンドームはおそらくラージサイズかと思われたが、あまりにも長いペニスはサックをつんつるてんの状態で付けており肉棒の根元三分の一は露呈したままだった。
膣は伸縮自在だとは聞いたことがあるが、これほどの巨砲を受け入れて、果たして無事なものか……、いささか不安の残る夏蓮ではあった。
「さあ、入れるよ。……いいかい?」
中佐は膣口に亀頭を押し当てると、徐々に圧を掛けてきた。
前戯によって十分に潤っていた夏蓮のヴァギナだったが、量感たっぷりの亀頭は一度、入り口で立ち往生した。無理矢理突っ込めば入らないこともないだろうが、それだと女性が痛い思いをする。幸い、ジャマール中佐はジェントルマンだったので、じっくりと挿入を試みてくれた。そして、亀頭が埋没すると、それだけで充足感が夏蓮に生まれた。さらにペニスが押し込まれ、カリがGスポットを強くこすると快感が走り、思わず夏蓮は、
「あぁっ」
甘い声を上げてしまった。
中佐はさらにペニスを進軍させ、亀頭が子宮口に至る直前で駐屯させた。
「大丈夫かい?」
中佐に聞かれ、夏蓮はうなずいたが、彼女の膣襞は極太の肉茎によってひしゃげており、声無き悲鳴を上げていた。
圧倒的だった。経験したことのない太さ。喉が閊(つか)えるということがあるが、今、夏蓮は膣道が閊えていた。擬音で表すと「ミチッ!!」という感じ……。
そんな彼女の戸惑いを見透かしているように、中佐は怒張を動かさなかった。
テンションマックスの膣口。それが時折ヒクッ……ヒクッと動く。「女」が「男」を食い締める。そうしているうちに、
『あ………………』
夏蓮はアソコに快感が湧き始めたことに気づいた。ペニスは微動だにしていないのに、自分のヴァギナの収縮だけで気持ちよくなってきたのだ。
『こ、こんなこと初めて……』
戸惑っていると、中佐がじわり……と肉竿を押し入れてきた。亀頭が子宮口に当たる。そして、そこでまた止まる。
膣奥で男の先端を感じ、膣口で男の太さを噛みしめる……。
『あん…………。なにこれぇ…………』
気持ちよさが湯のように湧いてきて、夏蓮はまた戸惑う。秘口が勝手にヒクつき、腰が勝手に動いて子宮口を亀頭になすりつける……。
中佐は何もしていないのに、夏蓮の下半身が微妙に動いていた。彼女の目元に切なさと甘さのミックスされたものが微かに浮かんでいる。そのエロティックな表情を見て、中佐はようやく腰をゆるやかに動かし始めた。
ゆるやかなのだが、容積が圧倒的なので、女性への刺激は弱くない。
「ああぁっ」
夏蓮は思わず声を上げていた。キツキツの膣道でパンパンにみなぎった肉茎が、のそり、のそりと動く。快感がみるみるうちに染み出してくる。しかも中佐の一物は見事なカリ高。亀頭冠が膣襞をこそげる。
「あっ…………、すご…………」
ゆったりした抽送なのだが、その緩慢さが夏蓮は嫌いではなかった。真田准尉の行う丁寧な性交とも似ていたが、ジャマール中佐の怒張はたっぷりした尺があるので、抜き差しのひと工程が、より一層楽しめた。その工程が繰り返される。
「あっ…………、うっ…………、んんっ…………」
ラージペニスが延々と往復する。じんわりとした快味が次々と湧き上がり、それが濃さを増してゆき、夏蓮の肉体は悦びの証(あかし)をあちこちに表していた。
皮膚が粟立ち、乳首はツンッととんがり、クリトリスも同様にプックリしていた。秘口からは女の汁が溢れ、黒い肉竿に二本、白く太い筋を付けていた。
ねばりのある中佐の腰使いで夏蓮の嬌声にもねばりが加わる。
「ああ〜〜〜〜〜ん……。うう〜〜〜〜〜ん……」
初めのうちは半分ほどしか入らなかった怒張も三分の二は入るようになり、抽送のリズムも少しずつテンポが上がっていった。