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体感! 巨砲主義
【OL/お姉さん 官能小説】

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体感! 巨砲主義-1

 海上自衛隊大湊地方隊大湊基地。ここが山本夏蓮(20歳)、彼女の働く場所だった。
 大湊は青森県北東部、陸奥湾に臨む港町で、マグロで有名な大間町には車で一時間ほど走れば行くことができる。
 海上自衛隊の女性隊員はWAVE(Woman Accepted for Volunteer Emergency)とも呼ばれ、現在、全国に2,400人ほどいる。海自の男性隊員約39,000人に比べれば微々たるものだが……。

 夏蓮が海上自衛隊に入ろうと思ったのは、小学生の頃に故郷の八戸港で護衛艦「はましお」を間近に見て、その偉容に感動したからである。高校卒業後、自衛官を志し、海上自衛隊横須賀教育隊で基礎をみっちり叩き込まれ、その後、大湊基地へと配属されたのであるが、憧れていた艦艇勤務ではなく総務課広報係へ回された。

「私は体力に自信があり、教育隊での水泳競技や短艇競技でも好成績を残しました。なのに、艦勤務ではなく総務課とは……、承服できません」

配属を言い渡した上官に向かって声を張り上げた。美しい娘の凜とした声。上官の心が少しだけ揺らいだが、一度決まったことが、くつがえることはなかった。
 身体能力だけを考査すれば、夏蓮は艦艇勤務に就くのが普通であったが、彼女の美貌が彼女自身にとっては災いとなった。
 吸い込まれるような大きな瞳。すっと通った鼻筋。蠱惑的な厚めの唇。眉毛はいくぶん太かったが美貌を損なうというほどではなかった。
 そんな美女が洋上の隔離施設とも言える艦勤務では宝の持ち腐れ。広報係に置いて艦艇見学などの案内役をさせれば必ずや一般市民の意識が自衛隊に向くと、色とりどりの防衛記念章を制服の胸に付けた幹部たちは考えた。
 案の定、夏蓮の美貌で艦艇見学者の数は倍増し、「美人すぎる女性自衛官」としてネット上でもてはやされたりもした。また、彼女は六歳までアメリカで暮らしていた帰国子女であり英会話に堪能だったので、米軍三沢基地などから訪れた外国人への応対も出来、非常に重宝がられた。
 しかし、当の本人は不満だった。

「私は護衛艦に乗りたい……、乗りたい……、乗りたい……」

夏蓮はアパートの自室で、招き入れた男の裸体に覆いかぶさってセックスの汗を流しながら愚痴を言っていた。官舎住まいではない彼女の部屋には、夜になると男が通ってくることがあった。若い美女の部屋だけあって、しばしばではなく、けっこう頻繁に……。

「さっきから乗りたい乗りたいって盛んに言ってるが、山本1士よ、しっかり乗ってるじゃないか、……俺の上にだけど」

「そりゃあ乗ってますけど……っていうか、山本1士じゃなく、プライベートでは名前で呼んでください」

「夏蓮ちゃんよ。俺の上じゃ不満だってか?」

「木村士長の身体が護衛艦くらい立派ならいいんですけど……」

「俺のナニは護衛艦のぶっ放すミサイルなみだぜ」

「ミサイル? ……木村士長のアレは速射砲じゃないですか。私がこうすれば……」夏蓮が身体を起こし、腰を素早くグラインドさせる。「すぐに……、発射……、してしまうでしょ?」

ペニスへ立て続けに刺激が加わり、男に焦りが生じる。

「おい、……ちょ……ちょっと待て」

豊かな乳房を揺らしての激しい腰振り。男は射精のトリガーに指が掛かり、思わず鈴口の先に精液がひとかたまり噴出。こらえようとするも、女の腰のさらなるひと揺すりで、コンドームの中でドプゥッと発射してしまう。
 身体を突っ張らせ、しばし射精の快感に身を委ねていた男は、やがて、へたり……と脱力。そこへ夏蓮の声が降りかかる。

「ほうら、出ちゃったでしょう……」男から降り、避妊具の先に溜まった白濁を人差し指でつつきながら横目で言う。「やっぱり速射砲だったじゃないですか」

男は苦笑いを浮かべ、さすがにWAVE(海上自衛隊女性隊員)の、波よ起これといわんばかりの腰振りだと舌を巻いた。

「出ちゃったものは仕方ないですが、二回戦はもうちょっと楽しませてください……。お願いしますね、士長」

夏蓮は身体を前に倒し、キスをした。この男の売りは一晩に最低でも三発は発射できるというタフネスだった……。


 山本夏蓮は総務課に配属されたからといって肉体訓練を怠っていたわけではない。腹筋50回(自衛隊式腹筋は二人一組が基本だが、アパートではしかたなく一人で)、自衛隊マンボ(2回跳ねて空気椅子の姿勢でしゃがみこむ運動)50回、加えて3キロの早朝ランニングを日課としていた。基地への通勤も自転車を利用。なので、身体は引き締まり、それがセックスにも影響していた。彼女は「締まりがいい」と男たちの間で密かに言われていたのだ。
 彼女のセックスパートナーは今のところ全て自衛隊員だった。女性が男性の約6パーセントという海自の男女比率ではたいていの女がもててしまう。しかも夏蓮は「美人すぎる女性自衛官」。精力の有り余る隊員が放っておくはずがなかった。
 今、夏蓮は言い寄る男どもを三人にしぼり、曜日をずらして付き合っていた。一人は先述の木村士長(22歳・チョンガー〔独身〕)。もう一人は鈴木1曹(28歳・チョンガー)。そして最後の一人が、今、彼女と同衾しながら裸体を撫で回し、悦に入っている真田准尉(45歳・妻子持ち)だった。


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