恋人にしたい-7
「僕と・・・付き合ってもらえませんか?」
「えっ!?」
「ずっと・・・初めて会った時から好きだったんです。」
彼女は抱え上げた両脚を力なく解いて、きょとんとした顔で見る。
まだなんにもしてはいないのに、僕の脚も腰も舌もガクガクになった。
体を起こして、さっきのゴムをペニスに付けてくれた。
さっき貪りついた時にはまったく気づかなかったけど、女の人の体というのは昔みた氷枕に似ていて横たわっているときはおなかもおっぱいもぺたんと横に拡がっている。
起き上がると吊り鐘型に膨らむから、不思議なものを目にしたような気になる。
ペニスを握られたまま、きゅぅっと暖かいものの中に導かれた瞬間にビュッと射精してしまった。
まだいろんなポーズも試していないし、ひと擦りだってしていないのだ。
僕の初めてはこんな風に終わってしまい、そのショックと限界まできて爆発した反動でたちどころに萎えてしまった。
「そういう事は・・・こんな事しながらいう事じゃないのよ。」
「いつ・・・だったらOKしてくれますか?」
「そうじゃないわよ。女はね、こんな事しながら言われた事は全部ウソに聴こえるようできてるのよ。」
僕はいろんな意味で彼女にずいぶん悪い事したような気持ちに苛まれた。
最高の瞬間がこんな形のままで最悪の終わり方になった事が残念でならなかったのだった。