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恋人にしたい
【OL/お姉さん 官能小説】

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恋人にしたい-14

追記

それからひと月ほども経って、僕は三回かずささんとセックスをした。
ある日曜日の夕方、かずささんがオレンジ色のポロに白っぽいパンツ姿の男と腕を歩いているのを見かけた。
僕は黙っていよう。見なかった事にしておこうと思ったけど、彼女にその事を聞いてしまった。

「旦那様よ。結婚してるの、一応・・・」

かずささんはあまりにもあっさりと言ってのけた。

「えっ!?それじゃあ・・・」

「複雑なのよ、いろいろ・・・キミともね。」

僕は何か大きなものが自分の中に抜けていたような気がした。
僕が二十歳になったら、かずささんは35。
25になったら、40・・・

そんな事はかまわない。
だけど、かずささんを恋人にしたいとばっか思っていた僕には、彼女を奥さんにしたいという発想がまったくなかったのだ。
「結婚してる」と言われた時に唖然となる気持ちの中で何かホッとするものを感じた。
という事はそれまで誰にも盗られずにすむという事なのかも知れない。

これから先の事・・・僕はマジメに「ヤリたい」気持ちがいっぱいで、「ヤリたい」事もたくさんある。
やっぱり僕には考えて生きてなどいられないと思うのだった。



ー完ー


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