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恋人にしたい
【OL/お姉さん 官能小説】

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恋人にしたい-8


彼女の名は「かずさ」さんといった。
とってもイメージによく似合ってる名前だと思う。
僕が打ち明けた告白の返事はまだもらってはいないままだった。
あらためてアプローチをかけに行っていいものだろうかと僕は迷っているところだった。

おかしなもので何もかもが僕にはよく分からずにいた。
好き同士でよく知り合って、それからセックスするという手順なら僕にも分かる。
この場合は僕はかずささんのおまんこまでしっかり見ていて罷りナリにもセックスまでしてしまっている。
だけど、恋人じゃないからまた会いに行っていいものかどうかずっと迷っていた。

ならば、たとえば。
隣町に行って初めて会ったお姉さんにペニスをしゃぶってもらう。
おっぱいだって見せてくれるというし、触らせてもくれるかも知れない。
これは恋人じゃなくてもこういう事が成立してしまっているわけだ。
つまり、セックスしたからといって恋人同士かといえば、必ずしもそうじゃない。

高校生以上でいくらかのお金を払ったら怖いお兄さんがそこに入れてくれるという条件が満たされて、恋人じゃなくてもエッチな事ができるのだ。

僕はかずささんが好きでかずささんの隣に住んでいて・・・それから
なんだろうか?一度はセックスしちゃったから、遊びにいってもいい事になるのだろうか?

ここにはどういった条件が存在して、どういう条件が満たされてないのだろう?

僕とかずささんとの間には彼女の部屋のベランダから見えた鉄策とベールのカーテンに阻まれたような仕切りを感じるのだ。
白い鉄策はさながらオトナのかずささんと17際の僕との隔たりだろうか?
白いベールはたぶん・・・本当はセックスしたいだけの僕の疚しさ・・・
セックスしたいから恋人になって欲しいじゃいけないのだろうか?

あの時の僕はかずささんに対する気持ちなど、どこか吹き飛んでしまって欲望のままに彼女を貪った。
それでセックスしようとしたら、たちどころにゴムの中で射精してしまった。
僕はきっと、まだそこから立ち直れないでいるのかも知れない。


そんな時、僕はかずささんの部屋から誰かが出てきたところに出くわした。
知り合いの人だろうか?かずささんの恋人といってもいいぐらいの年齢には見えた。
スーツ姿で黒いカバンを提げていて、営業マンとかセールスマンとかいった風だった。
それだけだったら、僕はどうと思わなかっただろう。

僕が気持ちの中になにか嫌な翳りを覚えたのはその男が彼女の部屋を出る瞬間だったのだ。
どういっていいのか秘密を封じ込めておくような仕草で鞄を下げたまま、両手でしっかりとドアを閉ざして立ち去った。
それは考えすぎなように思えるかも知れないが僕も自分が彼女の部屋を出た時にきっと、あんな風だったように思えたからだ。

恋人でなくてもセックスは成り立つ。
僕でも成り立つし、彼でも成り立つのだ。
僕のアプローチを彼女がはぐらかせたのは僕がまだ高校生だったから?
彼がベッドの上以外の場所で先にプロポーズしてしまえば、彼の方が年齢は近いのだから・・・

彼がいつ、かずささんのところに出入りしているのか分からなかった。
だけど、前の時と同じぐらいの時間にたまたま彼が入って行くのを見かけてしまった。


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