服従-2
今日一日の説明をする
この数日はレイラからの指示が多く沙織と接する機会が少なかった
何度も深呼吸をする教え子の後頭部をヒールを脱いだ脚で押さえつけていく
「今日の態度は合格よ」
沙織は顔を上げさせると首輪をつけた
普段着の上に首輪
その首輪にリードは着けられていない
「先生、服はどうしたらいいでしょうか?」
「脱ぎなさい」
「はい、わかりました」
女教師の声のトーンが変わった
準備されているかごの中に着てきた物を入れ
沙織の前に跪いた
「沙織様、お待たせいたしました」
沙織はDVDを渡すと再生を命じ横に座るように命じた
教師の横に座るだけで興奮を隠せない
その手にはDVDのパッケージが握られている
ムチが中心のDVDのようだった
本編が始まるまでのわずかな間、沙織は脚を隆に乗せた
硬くなる事を確認しながら耳元でささやく
「ムチで興奮を持続させることができるかな?」
脚が降ろされる、画面では磔にされた男がムチで撃たれ始める
隆はどうするべきか悩んでいた
ムチで打ちたいということなのか、そうであるなら耐えなければならない
画面では目を背けたくなるほどの鞭が飛んでいる
この男も最初からこんなに耐えられるわけじゃなかったはずだ
画面に集中すると硬さが失われていく
沙織の視線を気にしながら妄想し硬さを取り戻す
この繰り返しだ
ミミズ腫れ、出血、絶叫
「沙織様、ぼくも耐えられるようになりますか?」
再生が終わり静けさの中で、その雰囲気から逃れるように
隆が震える声でつぶやいた
目と目を合わせ沙織の反応を待つ
(本当は怖くてたまらないくせに、この時間が耐えられなかったのね)
沙織は少し追い詰めてみることにした
「理不尽なことでも受け入れてくれる奴隷がいるとしたらうれしいね、わかる?」
「はい」
「隆君はどうなの?」
「沙織様が望まれることには答えたいと思います」
「こんな事でも?」
「今はできませんが、少しづつ調教していただければ・・・・・」
「できるようになるのね?」
隆は返事をすることをためらった
「できないの?」
「がんばるんで、ムチで打って下さい」
私のためなら何でも受け入れる奴隷、たかし
「今はまだこんな事はしないから安心しなさい、でもその気持ちはいつも持ち続けること」
「はい、わかりました」
深く頭を下げた
「口を開けて」
女教師の口から唾液が落とされる
「いいわよ」
口の中でそれを味わい、飲み込む
「ありがとうございます」
沙織はバッグからサンドイッチとコーヒーを
取ってくるように命じた
隆はそれを手渡すと
「先生、準備するように言ってくれれば僕が買ってきます」
「ありがとう、次からはそうするね」
隆は自分でも気が利いたと感じていた
そして女教師の微笑みが嬉しかった
「でもね、手渡しはダメよ。ちゃんと手を洗ってお皿やコップ、を準備して包装から出すこと、飲み物もコップに移すこと」
「これからは気おつけます」
「気おつけるんじゃなくて、必ずするの」
今日初めてビンタが飛んできた
「ごめんなさい、必ずします」
「失敗して許されるのは普通の人、お前は普通以下だから罰を受けるの、わかる?お前は何?」
呼び方がお前に変わった事に隆は気が付いた
女王様のモードだ
「沙織様、教えていただきありがとうございます。今からすぐに準備します」
隆は素早く準備をし、改めて差し出した
「気づかずに、遅くなりました。罰は後でお受けいたします」
沙織は無言でサンドイッチに手を伸ばした
「口を開けて」
沙織の口から唾液ではなく、噛み砕かれたサンドイッチが落とされた
初めてだったが極端な抵抗は感じなかった
「今度は手で受け止めてから、口に入れなさい」
差し出した手のひらに咀嚼物が落とされる
温もりと視覚
さっきより惨めな気持ちになった
自分で口に運ぶ行為が拍車をかけた
飲み込んでしまうと、いつもの満足感が
心の内側に広がった
「先生、ありがとうございます、美味しいです」
「隆くん、咀嚼って言うの。噛み砕くという意味ね、幸せでしょう?」
「はい、ありがとうございます」
沙織は2種類の与え方の感じ方の違いを説明させた
このような変態行為の感じ方を説明させることは、自分が変態的な行為で興奮することを自覚させるために有効な手段で、細かな感じ方を知ることができた
隆の場合は直接の口移しの場合は口付けと同じような感覚で咀嚼物というより異性を感じ
手のひらに落とされた場合は変態的な行為をしているという感覚に包まれ自分で口に運ぶことが命令に従えた気分になると答えた
「お皿に吐き出したらもっと屈辱的かもね」
「でも僕はそれで満足するような気がします」
「お前のここでの飲食は全て私の体に触れたものに限らせてもらうから」
再び唾液が口に落とされた
女教師の唾液が喉を通り過ぎる時、今までに感じたことのない胸の高まりを感じた