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さおり、12歳
【ロリ 官能小説】

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実力派芸人 C-3

「また会える?」
 バスルーム、浴槽の中でCの膝に乗って甘えるようにさおりが言う。
「・・・金を貯めないと・・・一年かかるな」
「もうすぐコンテストでしょ?」
「うん、そうだね」
「今年こそ優勝して・・・そしたらギャラもぐっと上がるんでしょう?」
「うん、今年のネタには自信があるんだ」
「頑張って・・・」
「ああ、きっと優勝するよ、そしたら・・・」
「うん、また会えるね」
「必ず・・・・」


 さおりはTVに釘付け。
 ピン芸人のコンテスト、今年もCは順調に勝ち進み、二年連続の決勝戦を戦い終えて審査結果を緊張の面持ちで待っている。
 (お願い・・・)
 さおりは画面に向って祈る・・・。
「今年のグランプリは・・・C!」
 さおりは飛び上がって喜んだが、Cは小さくガッツポーズを取っただけ・・・しかし、さ
おりはCがこの賞を獲るためにどれだけの努力を払ってきたかを知っている、小さなガッ
ツポーズだが、生真面目なCにとっては最大級の喜びの表現、その拳の中には20年に亘
ってお笑いを追求してきた月日が握り締められているのだ、そしてその拳に握り締められた名声をCは生涯手放すことはないだろう。

 生真面目にインタビューに答えた後、Cはカメラを指差してみせる。
 さおりにはその指先は自分を指しているように思えた。


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