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プラネタリウム
【ラブコメ 官能小説】

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J-6

佐伯がインターホンを鳴らした時、23時を過ぎほぼ0時近い時間だった。
「悪かったな、五十嵐」
「いーえ、全然。めちゃくちゃ楽しかったっす。ストリートファイターごっことか」
湊がプロレスのような構えをすると、佐伯は笑った。
「そりゃ良かったよ。ごめんな、迷惑かけて」
「いえ」
湊が笑うと、佐伯は「ヤスタカー!帰るぞー!」と廊下に向かって声を荒げた。
パジャマ姿で陽向がヤスタカを抱えて玄関まで来る。
「あっ……ごめんなさい。ヤスタカくん、ぐっすり寝ちゃってて…。あ…あたしもこんな格好ですみません…」
「おー、陽向ちゃん…だっけ?初めまして」
「初めましてー…。ヤスタカ、お父さん来たよ」
ヤスタカは陽向の腕の中で心地よさそうに眠っている。
「んもー…」
「ははっ、悪いね」
佐伯はそう言うと、ヤスタカを抱き上げて「世話になったな」と言って去って行った。
それを見送る。
「ねぇ」
「あ?」
「ヤスタカって、将来すっごくビッグな人になりそーじゃない?」
「そりゃどーかな?」
2人で笑いながらドアを閉める。
絶対ビッグになるよ、あんなにまっすぐで自分のことを考えられる子なんだもん。
人として、まっすぐに生きて、誰もを魅了する人になるんだろうな。


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