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王子の甘い罠
【女性向け 官能小説】

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「すみれ。来たばかりでのどが渇いているだろ」

耳をすませばゴクっと何か飲む音が聞こえて
「口を開けて」
という声の次に、キスをされ冷たいワインが口の中に滑り込んできた。
口移しで私に飲ませてくれている。

そして次の瞬間に、ヒヤッとした感覚に体をよじった。

「何?」

「何だと思う?」
冷たい何かが身体を這う。

「氷?」
「正解」

王子は私にキスをしながら氷を身体中に這わせた。
ゆっくりと体温で溶けていくそれは
いやらしい水滴になって滴り落ちた。

王子のキスが、その水痕を追って自在に動く。

「んっ・・・・」

ピッと音がして足が引っ張られた。
あ・・・
ストッキングを切ってる?

「すみれのストッキング、切っちゃった」
耳元でささやいた言葉が
見えない王子の顔を想像してゾクッとなる。

そのままうつ伏せにされて、お尻を持ち上げられた。

「やだっ」

ピッ、ピッとストッキングを破る音が聞こえて
ゆっくりと2本の指で私の秘部を下着の上からなぞった。

「すみれ」

じわっと濡れてきた下着を横にずらすと
そこに何かが当たった。
生暖かい濡れたものがゆっくりとむき出しにされた秘部をなぞる。




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