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王子の甘い罠
【女性向け 官能小説】

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なめられてる?

見えない状況で。
両手を後ろでネクタイで拘束され、
うつ伏せにされ、恥ずかしくお尻だけ持ち上げられた格好で
下着をずらして・・・
舐められてる。

「いやぁ・・・恥ずかしぃ・・・っ」

自分がどんな格好をしているのか
想像して、恥ずかしくなる。

「すみれ。かわいい」

そう言ってゆっくりとなめ続ける。

「やぁぁ・・・」

いやだと言いながら、その行為に興奮している自分がいた。
もっと。もっとして。

そう言葉にならない懇願が
「いや」という言葉に乗って王子の耳に届いている。

いやだと言っても王子はやめない。
セーフ・ワードを言うまで
私を責め続けてくれる。

「はぁぁ・・・ぁぁ」

「すみれ、俺がほしい?」
舐めながら触られながら
ぐちゃぐちゃな頭の中で、それでも王子を求めていた。

「んっ。ほしいの」

それだけを言うのがやっとで。
縛られている手がもどかしい。

王子を抱きしめたい。
ギュッと抱きしめて
私に引き寄せて
私からキスしたい。

「お、王子。キスして」

そう聞こえたはずなのに
王子のキスは、焦らすよう背中を舌が這いまわる。

私も舌を出して、引き寄せたいのに
誘いには乗らないのがもどかしい。


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