〈無垢なる願い〉-12
{シスターとは“何処まで許される”んですかな?オマ〇コはNGでも、ア〇ルならセックスとは違うからOKだと、エロマンガで読みましたがねえ?}
{これこれ、シスターにはア〇ルなんて下品な言葉は分かりませんぞ?ちゃんと肛門と……いやいや、糞の穴だと言わないとぉ……}
{……ほれ、早く答えたらどうです?私達は約束通りに玲奈ちゃんを帰したではありませんか?}
{いい加減にしてほしいですな……玲奈ちゃんはまだこの建物の中に居るでしょう。私達の命令一つで帰れなくも出来るんですぞ?}
取り囲むオヤジ達に卑猥な言葉で詰られ、奈々未は泣き顔とも怒り顔ともつかぬ表情で身体を震わせていた。
この沸き上がる感情を吐きつけたい。
この輪の中から逃げ出したい。
奈々未の張り裂けんばかりの心の苦しみは、玲奈にも痛烈に突き刺さり、胸をズキズキと激しく痛ませた。
{う…ぐぐッ……お…お尻…なら……うぅぅッ!!}
「ッ〜〜!!!」
奈々未の覚悟は何も生み出さないと、玲奈は知っている。
この自らを生贄として捧げる行為は、当事者である奈々未だけが知らないうちに、無意味なものになっていたのだ。
{恥ずかしがらずに素直に言えば良いんですよ、シスター?}
{まあまあ、こうゆう破廉恥な行為は初めてでしょうから、あまり責めてはいけませんよ}
{さあ、今の貴女に似つかわしい“装飾”を着けてあげましょう}
今にも泣き叫びそうな奈々未の首にも、玲奈と同じ赤い首輪が着けられた……罰当たりにも、修道女の証とも呼べるベールの上から……。
{まずはボディーラインのチェックから始めますかな?シスターの“女体”がどんな物か……}
{クフフフ……さあさあ、この台の上に立ちなさい。じっくりと調べてあげますからねえ?}
「なッ!?奈々未さん、やめてえぇぇッ!!」
玲奈の叫びは届かない……奈々未は少し戸惑う様子を見せながらも、丸い台の上に足を乗せた……。