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〈生贄の肉・二つ〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖なる家畜・奈々未〉-1

「おッ…お願い止めてあげてッ!!奈々未さんが…!!」


必ずや水泡に帰すと運命が定められた〈辱しめ〉が始まろうとしていた。

丸い台の上に立つ奈々未は、頭一つ分オヤジ達より背が高くなっている。
興奮に荒れた呼吸は周囲に響き、生唾を飲み込むゴクンという音まで聞こえてきていた。


(か……感情を圧し殺せばいいのよ……ほんの一時間…一時間くらい我慢すれば……)


奈々未の視界の全てにオヤジ達の顔が現れる。
潤んで輝く目は細められ、鼻の下を伸ばしてベロベロと舌舐めずりをしている。
それは寒気の走る淫らに弛緩した顔で、早くも奈々未は逃げ出したくて堪らなくなってしまっていた。


『真っ赤な首輪が意外と似合いますなあ?』

『これは“犬”としての素質がある……という事でしょうかな?』

『ムッフッフ……“牝犬”なんですよお……自分からア〇ルプレイを望むなど、牝犬でしか有り得んではないですか…?』


取り囲むオヤジ達は、いきなり奈々未に蔑みの言葉を吐きつけてきた。
これはシスターに対する畏敬の念など、少しも持ち合わせてはいない事の表れであった。

奈々未は唇を真一文字に結び、この下等で下劣なオヤジ達を精一杯に見下ろした。
涙を堪え、尊大ともとれる態度を崩してはなるまいと、怯えきった瞳に力を籠めて……。


『確かに牝犬ですなあ?では、私達の飼い犬……《ペット》という事になりますなあ?』

「ッ!?」


畏敬の念どころか、シスターである奈々未をペットとして扱おうとするオヤジ達に、その沸き上がる嫌悪感は更に膨れていく。

瞼と唇は痙攣を見せ、全身は病的なまでに震えだした。


『ペットなら名前を付けてやりましょう。奈々未なんて立派な名前は、牝犬には似つかわしくありませんからなあ?』

『では、“ん”を足して[ななみん]というのはどうです?かなりの馬鹿犬みたいな名前ですがねえ?』

「ひ、人の名前を辱しめるなんて、無礼にも程があるわ!!それに私を犬呼ばわりするなんて、絶対に許しませんわッ!!」

『ななみんって、とても可愛い“名前”じゃないですかあ……グヒヒヒッ……可愛いよ?可愛いよ、な・な・み・ん〜?』


改めて奈々未は恐怖を再認識した。
いや、せざるを得なかった。

ここは、奈々未の“知らない世界”である。

脅迫で女性を支配し、飼い犬として扱うと宣言し、性欲の捌け口として肛門を狙う。

そのどれもが、奈々未の想像にも無かったものであり、あまりに恐ろしく、罪深き暴力である。



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