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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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おたがいの行為が本気だと、何よりも示しているのに
言葉でそれを補うように
好きだと連呼しあった。

「すきぃ」

その声が耳から心臓を貫いて、身体中に響き渡る。

篠塚さんの首に両腕をからませて
引きよせて私からキスをする。
引きよせたと思っていたその態勢は、実は引き寄せられていて
私たちは座位でお互いに絡み合った。

さっきよりより深く私の中に身を沈めた篠塚さんは
大きく深呼吸をした後に私を動かした。
背中を丸めて、私の胸に吸いつく顔が可愛くて。
頭ごとすっぽり抱きしめた。

「んぁ・・・ぁ」

より深く、より深く私を自分のものにしようとするその行為に酔いしれる。

「すきぃ」

何度言っても相手に届かないような気がして
夢中で叫んだ。

その都度、奥に篠塚さんが求めてきた。

「ゆめっ」

一言切なそうに叫んだその声が、
合図のように私たち自身を同時に結びつけた。

「あ・・・ぁ・・・・・ぁぁあぁ」

ドクンドクンと私自身が篠塚さんを締めつけた。
その感覚に篠塚さんも自分を私の中で解き放つ。

ゆっくり。ゆっくり。
私たちは息を整えてお互いを抱きしめ合った。




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