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忘れられない時間
【レイプ 官能小説】

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浴室での愛撫-6

 狭い浴槽いっぱいに張られた湯から、もうもうと湯気が立ち上っている。
 ユウはいつになく積極的に桃子の服を脱がせ、自分も裸になって浴室に入った。
 桃子を立たせたまま、手のひらでボディーソープを泡立てて肩のあたりから順々に白い泡を擦り付けていく。
 背中から胸へ、そして腰の下へ。
 決していやらしい手つきではないのに、肌の上を滑るように撫でられるたびゾクッと産毛が逆立つ。
「い、いいよ。そんなことしなくても自分でするから」
「疲れてるんでしょ? たまには僕が洗ってあげる」
 断れば断るほど、意地になって『洗う』と言ってきかない。
 しかたなくあきらめて、好きなようにさせることにした。
 優しく手を滑らせながら、ユウが学校のことを話し始める。
 学生課にかけあい教授たちに頼み込んでみたところ、あと3年以内にすべての単位を取りきってしまえば卒業には問題ないらしい。
「しばらく勉強なんてしてなかったけど、学校行ってみたら少しだけやる気になってきたよ。桃子のおかげで」
「そっか。良かったね、ユウにはまともな生活の方が合ってるから、はやく学校戻った方がいいのにってずっと思ってた」
「うん、自分でもそう思う。でもやっぱり、まだ大勢の人がいるところに行くと怖いね。息苦しくなったりする」
「いままでほとんど部屋にこもってたんだから、無理ないよ。そのうち、すぐに平気になるんじゃない?」
「美山さんにも同じこと言われた。学校以外にもアルバイトとかしながら世の中に慣れていったほうがいいんじゃないかって」
「バイトねえ……あ、だめだよ! 美山くんの店に誘われても、あの店でバイトしちゃだめだからね!」
「あはは、僕にアパレルなんて出来るわけないよ。まだ何をするかは決めてないんだけど、ゆっくり探してみるつもり」


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