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忘れられない時間
【レイプ 官能小説】

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浴室での愛撫-7

「ちょっとだけ脚を開いてみて。うん、それでいい」
 ユウが足元にしゃがみこみ、下からのぞきこむようにして脚の間に指を差し入れてくる。
 前から後ろへ、丁寧に指先を動かして洗いあげていく。
 それに合わせて、ひくん、ひくん、と腰が動いてしまう。
「あ……ちょ、ちょっと、待って」
 じっと立っているのがつらい。
 真横の壁に手をつき、体を支えた。
 湯気が白く視界を覆いかくし、すぐ近くにいるはずのユウの顔が見えない。
「だめだって、動いたら洗えないよ」
「だって、ゆ、指が……」
「綺麗にしたら、後で気持ち良くしてあげるから。いまは我慢して」
 足が震える。
 手はすぐに太ももから膝へと移動していくのに、あの恥ずかしいところの疼きがおさまらない。
 ふくらはぎから、足首、足の指の間まで残すところなく泡がつけられていく。
 どこまでも丁寧に。
 それは恐ろしく時間をかけた愛撫にも似て、体の芯を痺れさせていく。
 シャワーの湯で泡を落とされていく間も、桃子は壁にしがみつくようにして寄りかかったまま忍び寄ってくる快感に耐えていた。

「美山さんにもこうやって触られてるんだろ? こういうのが好きだって聞いたんだ」
「す、好きじゃい、別に」
 美山は好奇心が旺盛で、桃子の体でいろいろなことを試したがる。
 たしかに風呂場でこういう遊びをしたこともあるが、たった一度きりのことだ。
「じゃあ、桃子はどういうふうにされるのが好き?」
 教えてほしいな。
 足元にしゃがんだままのユウが、腰を抱き寄せながら下腹に唇をつけてくる。
 まだそんなこと、一度もユウにはさせたことないのに。
 へその下、恥毛のはじまるあたりから少しずつ股間の内側へ。
 赤い舌先が、ちろり、ちろりと黒い繁みをよりわけていく。
 頭に血が上る。
 嫌だ。
 恥ずかしい。
 耐えられない。
 両手でユウの頭を抱えて押し返そうとしたのに、いっこうに離れてくれなかった。
 ぬるぬるしたものが、秘唇の割れ目をたどってさらに内側へと潜り込んでくる。
 くすぐったいような、むずむずするような感覚。
 腹の奥の疼きが大きくなる。
 熱い。
「や、やめて、こういうの……ヤリたいんだったら、もう入れてもいいから」
「まだ僕の質問に答えてないよ。どういうのが好きなのか教えて」
「な、何なの? こんなやり方、ユウらしくない……あ、だめ、中は舐めちゃ……」
 ひっ、と小さく叫びのような声が漏れた。
 膣口を探られ、その奥まで舌が捻じ込まれていく。
 ぺちゃっ、ぺちゃっ、とねばついた音が鳴る。
 動いてる。
 ぬるぬるして。
 中で、いっぱい。
 全身の熱がその一点に掻き集められていく。
 得体の知れない軟体動物に内部から喰らい尽くされていくような気分だった。
 もういや、いや。

「ユウは、こんなことしなくていい……ふつうで、いいのに……」
「僕のやり方が気に入らないから、昨日帰って来なかったんだよね?」
「そんな、ちがう、全然ちがう! 謝るから、帰ってこなかったのは、わ、悪かったって思ってる」
「いいよ、もうそれは。美山さんの話聞いて、僕もちょっと反省したから」
「反省って、いったい何……やっ、やだぁっ、そこ、だめっ」
 膣の入口を嬲り尽くした後、舌先がねろりねろりとクリトリスを刺激し始める。
 小さな突起はほんの一瞬で隆起し、わずかな快楽をも敏感に吸収していく。
 感じちゃう、すごく。
 もう、気持ちいい。
 膝がガクガクと震える。
「み、美山くんは、何を……?」
「あのね、『桃子ちゃんはユウくんのことが一番好きだと思うよ』って。だけど、他の男と切れないのは『まだユウくんに魅力が足りないからだよ』って言われた」
 もっと服装にも気をつけてカッコよくなって、エッチも上手になればきっと桃子ちゃんはユウくんだけで満足できるようになる。
 ……ほんと馬鹿。
 そんな大嘘を真に受けるなんて。
「ち、違うから! そういうんじゃないから、あっ、あっ……!」
「ここを舐められるのも好きだって聞いたよ。そんなことも僕は知らなかった」
 悔しそうな顔。
 僕だけでいいじゃないか。
 もう他の誰もいらないじゃないか。
 そう言いたいのがはっきりと伝わってくる。


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