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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「そうだよ!1番悪いのは篠塚さんだよ」

私はそう言って篠塚さんのパジャマを握り締めて
子供のようにわんわん泣いた。

気が付くと少し重くて。
ん?と思ったら篠塚さんがフーッと息を吐き出していた。

「あ。ごめん辛い?」
「うん。ごめん。立ってるのやっとだわ」

私は今まで泣いていたのも忘れて
篠塚さんの手を引いてベッドへ戻した。

篠塚さんは熱があるらしく
ベッドへ横になって、伸ばした手を私の頬に当てて

「本当にごめん。軽率だった。
でも、玄関で対応できなかったんだ。立ってられなかった。
書類を読んでいるうちに、あの子がおかゆを作っちゃったんだ。
夢に嫌な思いをさせてごめんな。
電話しなかったのは悪かったよ。
でも、こんなに熱が長引くと思わなかったんだ。ごめん」

頬をなでながらいつもの見慣れないメガネの顔で
そんなことを言われたら。
私だってごめんなさいだ。

「いきなり来て病人に怒鳴ってごめんね」

「いや。でも、夢はもっと自信を持っていいんだ」
明らかに風邪な顔をして
私の首筋を触りながらそう言った。



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