インタビュー ウィズ 陽子-2
「どんな事件?」
「叔父に犯されました、蔵の中で・・・あ、私、すごい田舎の出なんです、家もそうでしたけど農家ばっかりの村で、蔵って言っても白壁の立派なのじゃなくて農業用の倉庫みたいなものですけど・・・叔父は村の中では変わり者で通ってまして、CGで描いた絵で暮らしてました、後から知ったんですけど、広告や何かに使われてるのはほんの一部で主にはSM雑誌のイラストとかを描いていたんです、父や母は叔父に近付くなと言われてたんですけど、田舎の中学生にとってCG画家って言うのはすごくカッコ良くて、通学路の途中に家があったこともあって時々立ち寄ってたんです、その日も使わなくなったCDラジカセをくれるって言うんで・・・蔵の二階にしまってあるからついておいでって・・・」
「そこで襲われた・・・」
「ええ、そうなんです、後ろから抱き付かれてあっという間に後ろ手に縛られちゃって・・・抵抗したんですけどスカートをまくられてお尻を叩かれたら・・・」
「大人しくなっちゃった・・・」
「怖くはなかったんです、知らない暴漢じゃなくて叔父ですから・・・何をしようとしているのかはわかりました、スカートとパンティだけ脱がされて・・・紳士的でしたよ、指と舌ですっかりほぐされて濡らされてから挿入されましたから」
「それを紳士的というのかは別として・・・」
「そうですね、レイプはレイプですものね、でもその頃にはもう自分がMじゃないかって気はしてましたし、クラスの中で不良と呼ばれてる娘と仲が良くて、彼女の性体験も聞いていましたからそれほどショックではなかったですね」
「友達も中学生で性体験?随分早いね」
「田舎って案外早いかも知れませんよ、目移りしませんから・・・彼女の相手は工業高校を出て近くの町で鳶をやってる人で、結構不良で有名だったらしいんですけど、彼女とは真剣な交際でしたよ」
「どうしてわかるの?」
「だって結婚しましたから」
「それは間違いないや」
「もう子供も出来て幸せに暮らしてますよ、あ、出来ちゃった婚じゃないですよ、ハネムーンベイビーかもしれませんけど」
「それもどうしてわかるの?」
「彼女とは今でもメールのやり取りしてるんです、ハネムーンに出る前の日メールを貰いました『やっとゴムなしで彼に抱いてもらえるのが嬉しい』って」
「へえ、律儀だね」
「彼の言うには『俺は不良って言われてたから、お前への愛情が本物だってわかってもらうためにいい加減な事は出来ない』ですって、彼女からの又聞きですけど」
「耳が痛いね」
「中学生とエッチしちゃってるんですけどね、でも彼女と結婚する決意まで固めてたんだから・・・話が横道にそれましたね」
「ああ、いい話だったんで思わず聞き入っちゃったよ」
「初体験で痛かったですけど、そんなに出血もしてなくて・・・でも縛られたことにすごく高揚してましたし、お尻を叩かれた時にもう感じちゃってました、その時にやっぱり私はそうなんだって思いました、そう思ったらもう何をされようと受け入ようと・・・と言うか、自分はMなんだから何をされようと受け入れなくてはならないんだと思いました」
「本物のMってそういう思考回路なんだ」
「そうなんです・・・叔父はずっと私を狙ってたみたいでした、『この子にはMの資質がある』って、SMのイラストとか描いてたわけですし、名前までは出ませんけど写真に添える文章なんかも書いてたらしいです、だから見抜いてたんでしょうね、それから毎週金曜日に叔父のところへ」
「金曜日って決まってたんだ」
「縄の跡とか消えるのにちょっと時間が・・・学校だと体育とかあるでしょう?」
「家でもばれるんじゃない?」
「金曜日は部活があるってことにしてましたし、その辺は叔父も考えてて、半袖の時期には腕に縄を巻かないとか・・・」
「なるほどね」
「そうしてたっぷり仕込まれたんです、叔父に・・・田舎の家ですから梁とかもむきだしになってて・・・」
「吊られたんだ」
「ええ・・・だけどそれが親に知られるきっかけに」
「どうしたの?」
「逆さ吊りで誤って落とされて・・・私、脳震盪を興したらしくて気を失って慌てた叔父が病院に担ぎ込んだんです、足首とか胸とか縄の跡だらけで・・・」
「それはばれるね」
「田舎のことですから、叔父と姪がセックスしてた、しかもSMだったなんて近所に知れたら大スキャンダルです、で、高卒までもうあと二ヶ月ぐらいだったんですけど、卒業次第、私は家を出されて、この近くの工場の事務職に」
「なるほどねぇ・・・三年ほど仕込まれてたんだ」