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浦和ミュージックホール
【その他 官能小説】

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インタビュー ウィズ 陽子-1

 「あんなに激しいショーは消耗するだろう?」
 中華料理が好きでかなり良く食べると聞いていたので、陽子の話は中華料理店で聞くことにした、確かにあのショーは消耗が激しそうで食べなくては体が持たないだろうと思う。
 「ええ、ぐったりします、だから一日一回にしてもらってるんです」
 「毎日あれをやるだけでも驚くよ」
 「その分食べて寝て、ショーの前はひたすら寝てます」
 それはそうだろう・・・ショーが終わった時の陽子は意識があるのかどうかさえ定かでないのだから・・・。
 「最後の電マの上に吊るされちゃうの、怖くはないの?」
 「怖いですよ、串刺しですから・・・縄師の方は信頼していますけど、それでも膝から手を離されるときは震えますし、電マが入っちゃいますから意識もなくなっちゃいます」
 「だろうね・・・あれは誰が考えたの?」
 「自分で・・・SMのAV女優って前作よりハードな事をしていかないと生き残れませんから」
 「そこまで頑張らないといけないんだ・・・」
 「頑張るって言うのはちょっと違うんです、自分でその先を求めちゃうんですよね、電マ串刺しだっていつか慣れてきちゃいます、そうしたらその先まで行かないとカタルシスを得られないんです、頭の中で何かがはじけてわからなくなっちゃうまで・・・それに真性Mと銘打つからにはそこまでやらないとお客さんにも嘘をついていることになりますから」
 「すごいね、それが本物のMなんだ・・・」
 「ええ、そうなんです」
 思いの他ふわりとした笑顔を見せてくれる、ステージ上での鬼気迫る表情とは全く印象が違う、その事を告げると。
 「食べてる時も幸せなんです、幸せの方向性が全く正反対ですけど」
 と更にふわりとした表情になった。
 「みどりとかまり子にはどうして踊り子になったのか聴いたんだけど、陽子の場合はその前があるよね」
 「どうしてMに目覚めたのか、ですね?」
 「そう」
 「小さい頃からその傾向はあったと思います、怒られてお尻ぶたれると興奮を覚えてましたから、もちろんその頃はそのことが性的な意味を持っているとは思いませんでしたし母もそんなつもりはなかったんだと思いますけど、お尻をぶって欲しくてわざと悪いことしたりしてました」
 「家庭は普通だったの?」
 「ええ、ごく普通でした、両親と兄が一人、みんな社会的にも性的にもノーマルですよ」
 「自分がはっきりMだって気づいたのはいつ頃?」
 「中三の夏、終業式の日でした」
 「すごく具体的だね、何か事件があったんだ」
 「ありました」
 「無理にとは言わないけど」
 「全然平気ですよ、だって真性M女で売ってるんですから」


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