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浦和ミュージックホール
【その他 官能小説】

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インタビュー ウィズ まり子-2

 「浦和ミュージックホールって、正直なところメジャーではないよね、まり子のネームバリューなら浅草とかにも出れるんじゃない?」
 「それほどのものじゃないですけど、確かに他にも出てはいます、浅草とか新宿とかにも・・・ただ、試験管を使ったショーはあまりメジャーなところでは出来ないんです、それと陽子さんがここに出てるから・・・」
 「真性Mってキャッチフレーズの踊り子さんだろ?知ってるけどまだ見てないんだ」
 「たまにしか出てないから・・・普段はAVの方なんですけど、撮影の合間に・・・時々は生のショーに出てお客さんの反応を肌で感じたいんだそうです」
 「香盤表を気をつけて見ることにするよ・・・その人とはどこで知り合ったの?」
 「SM雑誌の撮影で・・・それで陽子さんのショーを見て、ここでやってみたいと思ったんです」
 「でも試験管を照らされたりしている時って本当に恥ずかしそうだけど」
 「本当に恥ずかしいです、涙が出ることもあります」
 それは確かにこの目で見ている。
 「じゃ、なぜ?」
 「初めてヌードの写真を撮って貰った時、やっぱり涙が出るほど恥ずかしかったんです、でも慣れてくるともっと脱ぎたい、もっと晒したいって気持ちがしてきて、ああいうショーに・・・SM雑誌に出る様になったのも同じ理由からです」
 「もっと脱ぎたい・・・か・・・全裸よりももっと・・・」
 「コンプレックスの裏返しなのかもしれませんね」
 初めて笑顔を見せてくれた・・・・気持ちが和むような柔らかな笑顔だった。

 今後どういう方向に進むのかを考えたことはないという、今のまり子は心の底に積もり積もっていたコンプレックスを裏返しにすることで輝いているのだとは思う、引っかかっていた『撮って貰っている』という言い回しも最後の一言で腑に落ちた。
 コンプレックスを全て吐き出して心の平穏が得られた時、可愛いお嫁さんになっているような気もする、なにしろ彼女でなければならない男はいくらもいるのだから・・・。
 初めて『奇跡のロリータ』というキャッチフレーズを目にした時は眉唾だったが、確かにそうなのかもしれない、彼女もみどり同様、天から遣わされた女性、天女なのだと・・・。


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