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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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-4

数分して新しく来たビールを私に渡すと
少し時間のたったビールを篠塚さんは自分でつかんだ。

「え。そっちが私だってば」
「いいよ。おいしい方を飲めよ」

「それじゃぁ、待ってた方が逆に悪いじゃん」

そう渋る私のジョッキにカチンと自分のジョッキを合わせると
「いや。嬉しいから」
なんて言う。

よっぽど走ってきたのが暑かったのか
ぐっとビールを飲み干した。

私もビールを飲んだら
それは冷たくておいしかった。

「あれ?篠塚さん、急いで帰ったと思ったら噂の彼女ですか?」

彼の部下なのか数人で入ってきた女の子に囲まれる。

「そう。ほら向こうに行って。デート中なんだから」

「うわっ。会社の主任とは別人!」
なんてからかう女の子たちを無理やり向こうのほうの席に追いやって
「ごめん」
なんて私に謝る。

「なんで私なの?」
別に不貞腐れているわけじゃなく。
本当に素朴な疑問だ。




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