一夜をともに-2
智美の脳裏に優しい夫の顔が浮かんだ。しかし夫は今頃会社にいて、明日の夜まで帰ってこない。人妻は観念したように唇を開いていった。薄く口紅をひいたプックリした唇が、夫ではない男の亀頭を咥え、口の中で舌を這わせていった。
その後、食事をしながらしばらく智美にフェラチオのやり方を学ばせた。そしていったん中断させると智美を自分の隣に座らせ、口移しで智美の口内にワインを流し込んでいった。智美は男のなすがままだったが、自分がアルコールに強くないことだけは男に伝えた。しかし男はいっこうに構わず、強引に流し込んでくる。智美の胃のなかに、上質のワインがゴクッ、ゴクッと注ぎ込まれていく。
「いっ、いやです・・。もうやめてください・・」
男は嫌がる智美にかまわず、口移しとディープキスを二度三度と繰り返した。それが終わると再び自分の股間に正座させ、口での奉仕を再開させる。そんな行為が繰り返され、智美が理性を失い始めたころ、男がTシャツの上から豊乳を強く鷲づかみにした。
「あっ!?あううっ!!うっ・・ううう・・。んぐっ・・」
薄い布地の上からバストを強い力で掴まれた瞬間、智美の身体にビリッとした電気が走りぬけた。それは決して不快なものではなく、溶けてしまいそうな甘い快楽だった。
(だいぶ酔ったみたいだな。いい顔になってきたぜ・・)
男は智美の反応をうかがいながら、巧みな愛撫を続けた。
「あっ・・いやっ・・。んっ・・」
男は智美の背中に手を回し、白いTシャツの中にあったブラのホックを外した。肩紐も外し、ブラをTシャツから引き抜いていく。男は生乳になった胸をTシャツの上からゆっくりと揉みしだく。
「いいオッパイだぞ、智美・・。分かるだろ、チンポがお前の口の中でビンビンになって痛いぐらいだぜ・・」
男はそう言うと智美の顔を持ちあげ、口から肉棒を引き抜いた。座っている男の股間から飛び出した一物は、まるで大蛇が天に向かって伸びているようである。智美は少し顔をそむけながらも、酔ってトロンとした横目で、それを見てしまった。
(あぁ・・、すごいわ・・。怖いぐらい・・)
アルコールの入った智美は、何度も男とのキスと肉棒への奉仕を繰り返すうちに頭がボウッとしたようになり、冷静な判断ができなくなっていた。
そんな智美に男の次なる命令が下された。それを聞いた瞬間、「いや、いや」と首を振っていた智美だったが、男に脅されると生まれて初めてとなる睾丸への奉仕を強いられた。戸惑いながら口の中で睾丸を刺激するのだが、男から「もっと強く」などと注文される。
「お前みたいな美人にしゃぶられるとたまらんな・・。よし、今度はタマを握りながらチンポをしゃぶってみろ」
男の執拗な要求はその後も続き、智美の口の疲れが限界を迎えたころ、ようやく終わりの許しを得た。智美の口からズボッと引き抜かれた肉棒から睾丸にかけて大量の唾液でヌルヌルになり、黒光りしている。男はその場に立ち上がると、智美の腕をひいて抱き寄せた。
「さあ、智美。2階の寝室へ行くぞ。子作りだ・・」
男の恐ろしいセリフは、智美の身体を震わせた。まだ一度も子供を宿した経験のない子宮とこの身体は夫のためのものであり、もし妊娠してしまえば夫から離婚届けを突きつけられても当然である。男に腰を抱かれ、ゆっくりと2階へと連れて行かれる間、智美の全身は震えていた。
(あなた・・、助けて・・)
ガチャッという音と共に、夫婦で使っている寝室のドアが開かれた。広い間取りの部屋の中央には、夫と共に普段使っているベッドが置かれている。そこには午前中からこの男と交わっていた痕跡が多く残っていた。丸められた幾つものティッシュ、使用済みのコンドーム、そして多くの汚れを吸い取ったベッドシーツ。神聖なはずの場所を汚してしまった罪悪感から、智美は思わず目をそむけてしまう。
「お・・お願いします・・。何でも言うことを聞きますから、どうかセックスだけは・・、どうかお願いします・・」
智美は涙ながらに何度も訴えかけた。しばらく黙って聞いていた男であったが、最後はニヤッと笑うと、智美の訴えを受け入れた。
「分かった・・。その代わり・・、何でも言うことを聞くんだな? 俺が言ったことは何でもだぞ。いいのか?」
男はしっかりと念を押す。しかし、智美はそれに対してすぐに返事ができずにいた。男が今から要求してくる内容が怖くなってきたからだ。
「わ・・分かりました・・。あなたの言うことを何でもききます・・。その代わり、約束してください・・」
「ああ・・。大丈夫だ。約束は守ってやるよ」
男はそう言うと智美をベッドに連れて行き、二人で座ったまま濃厚なキスを交わした。
(くく・・。すぐに股を開くような女じゃないところも気に入ったぜ・・)
キスをしながら、男は智美の左手薬指にあった指輪をゆっくりと抜いた。それをベッドサイドのテーブルに置く。智美が焦ったように男の表情をうかがう。
「今夜は旦那を忘れて俺の女になれ。いいな?」
「は・・はい・・」
結婚指輪を外されたぐらい愛する夫のことを忘れられるはずもない。しかし、これ以上の交わりを避けるためには、とにかく男に命令に従い、手と口を使って欲望を放出させるしかなかった。
(あなた・・許して・・。もうこうするしか・・)
智美は長い髪を耳の横にかきあげると、ベッドに仰向けで寝転がった男の全身にゆっくりと舌を這わせていった。そこには、いやらしい格好をした人妻が神聖なる夫婦の寝室で夫ではない男に奉仕する姿があった。夜はまだ始まったばかりであり、この広い自宅に精力旺盛なレイプ犯とずっと2人っきりで過ごさねばならない。