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ミロスラワの場合
【アイドル/芸能人 官能小説】

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栗原真斗(まさと)の場合-1

栗原は一年生で、身長は高いほう、バスケット部に所属していた。運動ができるから部活に推薦された部類で、本人は内向的なタイプだと自分を捉えていた。女子の人気は高かった。見た目が大きい分、体のことは特に人と比べて気になっていた。
ミロスラワが指定してきたのは、木の茂った岡の、人のいないお堂だった。周りは石垣で囲われていた。祀られているのは観音さまらしく、荒れてはいないが、気にかけている人は少ないようだ。栗原も、近くに住んでいながら、ここへ来たことはなかった。狭いから子供の遊び場にもならない所だった。
ミロスラワは既に待っていて、栗原が現れると石垣の中に誘った。お堂に向かって真面目に手を合わせたミロスラワを栗原はおかしく思った。
黒いセーターに緑色のチェックのスカート、そして黒いハイソックスと黒の革靴という出で立ちが、細い腰と金髪とを鮮やかに浮き立たせ、それほど高くないミロスラワの背を大きく見せていた。栗原は、学校で着ているいつもの赤いジャージ姿だった。
「約束は分かってるよね。」
「はい。会っていることも、場所も、したことも、人に言わないこと。」
「そう。じゃあ、見せてもらえる?」
ミロスラワは、栗原を立たせた前にある大きめの石に、しゃがむ格好で腰掛けた。栗原はおずおずと、ジャージのズボンを下着とともに膝の上あたりまで下ろした。
「恥ずかしい。」
栗原の言葉にミロスラワは答えないで
「本当にこんなに長いんだ」
と呟き、重さを調べるかのように両手に取った。片手で無造作に中身を掴み比べた。
ミロスラワは、用意してきてあった小瓶を取り出すと、栗原の前に差し出した。しゃがんだ両脚の間からミロスラワの白い下着が見えていた。しかし栗原は、目を瞑って、普段一人でする時のように指で始めた。少女が赤茶色の瞳で間近に観察している様子が、ときどき開けた薄目から見えた。
そのまま数分が経過した。栗原は、頑張ってとミロスラワに声を掛けられた。やがて、親指と人指し指とに挟まれた長い皮が膨らんだかと思うと、その先から断続的に勢いよく男が噴き出した。
ミロスラワは、音すら立てて瓶の中に溜まっていくものと、眉間に皺を寄せた栗原の表情とを眺め比べていた。栗原が次第に縮んで、一区切り付いたという息を吐いたとき、体の方に上がってしまっていたものを二つ同時に少女が引き下ろした。鈍い痛みに栗原は声を上げた。まだ残っている筈だから、あと二回するようにとミロスラワが言った。
倍の時間をかけ、栗原は半分ほどの量を瓶に飛ばした。すぐに鈍い痛みが走った。女子の細長い指で、ゆっくりなぞるように一つずつ摘まみ下ろされた。泣きたいような気持ちで栗原は続けた。諦めたい思いを鼓舞しながら、栗原はついに最後の雫を落とした。大きく溜息をついて座り込んだ。
ミロスラワは、始めるわよと言うと、今はどうやっても柔らかい栗原の、余った皮を力で剥き下ろした。先ほどまで少女の座っていた石が濡れて黒くなっているのを、涙で霞む栗原の目が一瞬とらえた。もちろん栗原は、その理由を知るにはまだ男として幼すぎた。

帰途、栗原は、ミロスラワから渡された五百円でジュースを買って飲んだ。赤く腫れてきたので庇って歩いた。少女に八重歯があったかどうか思い巡らしつつ、次の約束の日を忘れないようにしなければと肝に銘じた。


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