狂乱の悦びと、肉体の快楽-1
涼子の意識は、セックスの悦びを渇望していた。
全裸の肉体を隠そうとする恥じらいは、全くなくなっていた。
完全に広げられた涼子の下半身に、社長の大きな唇と、長い舌が這わされ始めた。
快楽の感覚が集中した部分にも、唇が吸い付けられた。
両足を、ほぼ直線にまで押し広げられた中心に、唇が吸い付いた時に
涼子は、小さな、歓喜の叫び声を上げ、強く吸われるように、腰を浮かせていた。
膨張し出したクリトリスが、吸いだされるように吸い付かれ、舌で転がされた。
熱く濡れ出した、蜜つぼに唇があてがわれ、唾液が混じった熱い液体が、内部に注ぎ込まれた。
女の肉体を淫乱に狂い出させる淫液が含まれていたのか。
涼子は、肉体が、沸騰するような熱に包まれるのを感じた。
こころも、肉体も、狂い始めた。
涼子は、望んではいないかったが、もう引き返すことはできなかった。
「 あぁーー 」
涼子は、絶頂を迎えるための、合図のような声をもらした。
男を誘い、自信を淫乱にする妖艶な声でもあった。
肉の塊の先端が、熱く濡れそぼった蜜つぼの口にあてがわれた。
先端の亀頭は、入り口の数倍の大きさがあった。
涼子の内部の柔らかい肉が、亀頭を誘い込むように吸い付いていた。
涼子の腰は妖艶に、亀頭を内部に吸い込むように誘っていた。
「 うっー、うーー 」
淫肉に包み込まれた亀頭が、体内に一気に進入した。
巨大な男根は、先端が子宮に触れるまで挿入された。
男根はまだ、その全体は挿入されていなかった。
涼子は、声にならない息を吐きながら、
全身を硬直させ、のけぞりながら絶頂を迎えた。
巨大な男根によって、涼子の肉体が洗脳されようとしていた。
激しく、甘美な快楽の感覚が、肉体のすべての要素に教え込まれていった。
細胞の生命のDNAに、淫乱な快楽の悦びが書き込まれていった。
涼子は、この快楽から逃れることができなくなっていった。
涼子は、全身を震わせて、最初の絶頂を迎えたが、
その後に、数十回もの苦しいほどの絶頂を全身で体験することになった。
涼子は、ベッドの中で深い眠りから、目を覚ました。
何時間経過したかもわからなかった。
社長の姿は、無かった。
シャワーに入り、服装を整えて、社長の個室から出ると、
外は、すでに夕暮になっていた。
休日の社内は、薄暗く、人の気配はなかった。
涼子は、恐怖心がなくなっていた。
どんなことにも、立ち向かっていけるような気持になっていた。
会社の玄関を出ると、休日を楽しむ大勢の人々が目に入った。
涼子は、胸を張って、速足で、雑踏の中に消えていった。