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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 淫具 〜-2

「そうね。 聞くまで分からないのが牝だものね。 全員に、詳しく指示をしましょう」

 カチャン。 ちょうど各自の椅子の中から金属音がした。 
 教壇のタッチパネルにボタンが表示される。 『READY』に赤い枠のボタンをに触れる。

 パカ。 ウィン。

 全員の椅子の中央が開き、中から現れたもの。 
 冷たく黒光りした、表面がすべすべて、無機質なポール。 根本の直径は7cmの円形で、先に進むほど細くなっている。 直径3cmをきったくらいで丸みを帯び、根本からてっぺんまで全長20cm。 やや太めの、ごくごくノーマルなエボナイト黒棒だ。

 教室の椅子には様々な器具が内臓されており、ボタン1つで教卓から呼び出すことができる。 このエボナイト様黒棒もその1つで、太さ・長さ・固さ・形状を入力すれば約5分で内部素材から合成される。 最大で体積2500ccから、最少で100ccまで自由自在だ。 2500ccといえば底面100平方センチなら高さ25センチに達する大きさで、21世紀のペットボトルサイズよりも大きい計算になるが、学園に入学した以上、誰もが一度は咥えるサイズだ。 

 現れた黒棒に、生徒たちから微かな呻きがもれた。 
 そそりたつ直径7cmの黒棒は、少女たちにとっては異形なのだろう。
 私にすればごく良心的なサイズであり、もし異形と感じたなら見解の相違だ。

「まず、第3姿勢のまま黒棒を跨ぎ、膣の入口で黒棒の先端にあてがう。 合図があるまで絶対に咥えたり、腰をふったり、無様な恰好はみせないことよ。 さ、全員やってごらんなさい」

 椅子から直立する黒棒は高さもそれなりにある。 がに股のままでは、股間の高さが足りない。しかし私は『第3姿勢のまま』と指示している。 22番が真っ先に動き、約半数の生徒が続く。 あくまでがに股をくずさず、爪先から下を全力で伸ばし、背中をいっそう海老ぞらせ、とにかく股間を持ちあげる。 ギリギリで黒棒の先端をかすめる少女たちの割れ目。 そして、そこで動きが止まる。 足の指先で全体重を支える不安定な体勢。

 ザワ…。 

 22番たちが私から攻撃されないことを確認してから、慌てて続く生徒が半数。 
 マスターベーションで後れをとった3人――20番、29番、33番――は、さらに数秒おくれて行動に移ったが、案の定だ。 彼女たちはがに股の姿勢を一旦崩し、股間を黒棒にあてがってから、足を開いていこうとする。 対して姿勢に工夫もないので、他の生徒と比べて開脚が甘く、股間をきちんと強調するがに股からは程遠い。 自分の股間を確認しているのか、顔は俯いており私に見えるのは頭頂部だけだ。 言い換えれば自分のつむじを私に見せているわけで、それだけでも礼儀正しいとは言えない。

 無礼な体勢は安直な発想が招いた結果だ。 美しさも見っともなさも中途半端。 エボナイト棒を膣で咥える過程もまた、腰ふりと同じくらい意味をもつことが分からないんだろう。

「う、くっ」「つぅ……」「はぁっ」
 
 おまけに3人は声までもらす。 下半身がピタリと静止することもない。 真っ先に体勢をとった22番とは大違いだ。 22番を横目で確認すると、足首から先をほぼ垂直にして床に立ち、身体を前傾させつつも首をあげる。 ひきつってはいるがそれないの笑顔を私に見せている。 指導に感謝する立場としては最低限の笑顔ではあるが、表情としては評価できるというものだ。

 この体勢は生半な筋力では達成できないし、爪先立ちの経験が乏しいと維持できない。 
 すばやく体勢をとったものから順に、下半身がピクピクと痙攣しはじめる。  

「『はじめ』の合図で腰を一息に落としなさい。黒棒はすべて咥え込むこと。子宮に当たっても構いません。少しくらい子宮口から先に入っても結構。もらったものを残すのが礼に反するのはご存知ね。お前たちのだらしない尻が椅子に触れるまで腰をおとせば、凡そ全体を咥えているわ」

 ちなみに大柄でなかった私も、初めての棒様器具に子宮まで貫かれた一人だ。 痛みはそれほどでもなかったが、身体の奥深くが突然拡張される恐怖と違和感は鮮明に覚えている。

「咥え終えたら腰を上下させて、自分で自分を慰めなさい。 勿論これは神聖なマスターベーションの練習なのだから、勝手に達することは許しません。 許可があるまで振り続けるように。 それと、腰をふるテンポは全員で合わせること。 掛け声は……そうねえ」

 手淫では私の独断で『クリクリ、スコスコ』などと阿呆っぽい声を出させている。 
 マスターベーションはこの系統に限る。


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