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鬼畜の愛
【ロリ 官能小説】

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鬼畜の愛-4

 1学期の終業式の日、通知表を見て驚いた。全科目が2段階も成績がアップしていたのである。

「誰か別の人のかと思って名前を確認したほどびっくりしました。嬉しくて翌朝寝ている母を起こして見せました。関心のない母でさえ、嬉しそうな顔でしばらく見入っていました」

「宮部さんのおかげだね」
「うん」
「今度会ったらお礼言っとかなくちゃ」

「母の笑顔を久し振りで見ました。でもすぐに欠伸をしながら横になって眠ってしまって。それだけでした」

 すぐ部屋を出て宮部に報告に行った。
「すごいね。よく頑張ったね」
宮部の広げた腕の中にあたしは飛び込んだ。
「先生、ありがとう」
「文香さんの力だよ。もっと頑張ろうね」
「はい」
宮部の大きな胸に顔を埋め、煙草のにおいの混じった体臭を何度も吸い込んだ。
 しばらく無言のまま抱き合っていた。宮部の手が背中をさすり、項を撫でた時、ぞくっと戦慄が走った。

「心から喜んでくれる人が欲しかったんですね。切なさが胸に沁みて、宮部に縋るような想いになっていました。宮部が項に触れたのは意図したことだと思います。まだ硬い蕾の『女』を少しずつ綻ばせるために。もちろんその時のあたしに解るはずもありませんが」


 夏休みは宮部の家に朝から入り浸りだった。
「勉強してくる」
寝ている母に声をかけて宮部の家に駆け込んでいった。挨拶もなく自分のうちのように自由に上がり込むようになっていた。

 掃除を手伝ったり、庭木に水をまいたり、夜は花火をして楽しんだ。

「勉強もしましたが、夏休みは遊んだほうがいいよと宮部に言われて、でも遊ぶ友達はいなかったので宮部により密着するようになっていきました。その時のあたしには宮部しかいなかったのです。何でも話を聞いてくれる。真剣に意見を言ってくれる。褒めてくれる、笑ってくれる、見つめてくれる。そして、きれいだと言ってくれる。そんな人は宮部だけでした……」

「休みに入って1週間後くらいだったでしょうか。あたしは宮部と一緒にシャワーを浴びました。あたしから彼のいる浴室に裸で入って行ったんです。ちょうど体を洗っているところでした。宮部の表情に変化はありませんでしたが、あたしの全身をじっと見つめて、きれいな体だねと言ってくれました。あたしはなぜか、気をつけの姿勢になっていました。まるで宮部に、見てくださいと言っているように……」

 はっきり嬉しさがあった。その直後、見ている前で宮部の体に変化が起きた。

「泡に塗れて垂れていたペニスがむくむくと大きくなって見る間に上向きになったのです。太さも長さも元の倍以上になりました。あっと声を上げたかもしれません。よく憶えていません。でも、びっくりはしましたが気持ち悪いとか、嫌悪を感じることはありませんでした」

「これは肌を瑞々しくする石鹸だよ」
淡い草色の石鹸を見せ、宮部はスポンジにたっぷり泡立てると掌に泡をすくった。
「いろいろな薬草の成分が入っているんだ」
あたしは立ったまま少し顎を上げていた。洗ってもらうつもりになっていたのである。

 宮部の手はまず肩に泡を置き、腕に伸ばし、何度も泡立てては背中、お尻、脚と全身泡だらけになった。ただ、股間には塗らなかった。

「肌を洗う時には強くこすってはいけない。特に女の子の肌は傷つきやすいんだ」
そうして洗うというより掌が滑るように体は宮部に清められた。
(くすぐったい……)
脇の下に指が触れた時そう感じたが、繰り返し撫でられているうちにこそばゆさが心地よさに変わっていった。どこもそうだった。お尻の溝も股の付け根も、首筋も、胸の先端も。
 股間だけは薄い恥毛を掃いただけで触れることはなかった。
 いつものように髪も洗ってもらい、シャワーのお湯に泡が流され、
「あとは自分でね」
宮部はそう言って自分の体にお湯をかけると出て行った。反り返ったペニスがさらに伸び上がるように漲っていた。


「ペニスが勃起する意味を知ってはいましたが、そこはまだ13歳。男女のセックスのあからさまな様態など思い描くことは出来ずに何か胸騒ぎのような想いを抱いていたにすぎませんでした」

1度浴室を共にすると2度、3度と当然のように彼の後に従うようになり、習慣化していった。宮部は1度も誘ったことはなかった。

「先生、あたしが洗ってあげます」

「何度目かの時にそう言った時、体の芯が熱くなった感覚を覚えました」
洗う、ということは、宮部に触れること。彼があたしにしたように、肌のすみずみをまさぐること。

「腰かけて大きな背中を向けた宮部に、胸を押し当てて抱きついていました」
ほんの刹那だったが密着した乳首からかすかな快感が生まれた。
「背中だけ洗ってくれる?」
「……はい」
(宮部に触れたかった……)
ほかのところも洗いたかったけど背中だけを頬を寄せるようにして洗った。
 肩口から覗くと赤黒いペニスの頭が見えていた。

「その頃、勃起した男の心理に考え及ぶはずもありません。いまだったら……ふふ……。でも、頭のどこかで、こうなったのはあたしが影響している、あたしを見て宮部が勃起しているんだと思っていました。それはあたしにとって歓びであり、彼への信頼をさらに深めることにもなっていきました」

 その後、2人の接触はそれまで以上にも以下にもならず続いていった。 
 

 
 


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