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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈脈動〉-1







恭子が自室に戻ってから2〜3時間くらい後に、耕二と彩矢は帰宅した。

またも体調不良を訴え、暗い部屋の中で布団を被る恭子を気遣うも、その返事は何処か余所余所しいものでしかなかった。


『病院に連れて行こうか……ちょっと最近おかしいよ…?』

「……いい……寝てれば治るから……」


恭子は布団から出ようともしない。
何故ならば手首には、クッキリと縄目の跡が残っているのだから。


『……そうか……じゃあお粥でも作るよ……』


耕二は静かにドアを閉め、恭子を一人にさせた。
布団の中で流す涙に気付かないまま……。





翌朝になっても、恭子は布団から出なかった。

昨日、尿道を弄ばれてから残尿感にも似た違和感がずっと消えず、肛門もまた排泄を催すような感覚が消えないままだった。

本当ならトイレに隠りたい。

だが、耕二や彩矢に痛々しい手首を見られる訳にはいかなかったし、それ故に布団から出る事が出来ないでいたのだ。


『ママ……彩矢、行ってくる……』

『ホントに大丈夫なのか?遠慮してないで病院に行こうよ?』

「……だいぶ良くなってきたから……大丈夫よ……」


また孤独な時間が始まる……耕二と彩矢が部屋から消え、ようやくにして恭子は布団から出ると、また窓から二人を見送る……やはり路肩にはあのミニバンが止まり、恭子の部屋に踏み込むタイミングを図っていた……。


(……あ…あ……来ないで…ッ)


耕二の乗る車がアパートの駐車場から出ていくと、ミニバンの中から如何にも頭の悪そうな若い男が数人降り、玄関のドアを開けて階段を駆け登って、恭子の前に姿を現した。



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