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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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-4


「先週、初めて美緒を食堂で見た時。
見つけた。と思った。ひと目でわかった。そして名前がミオだった。
運命だと思ったよ。でも、君は前世の記憶がないままで・・・って
それが普通か」

また自分の言葉に小さく笑う。

「言ってくだされば良かったの・・・に」

私が手の甲で何度も涙をぬぐっていると
その手を優しく包み込んで
私の涙をキスで受け止めてくれた。

「何のしがらみもなく。2人で新しい恋を始めようと思った。
せっかく身分の違いがない今の世の中に生まれ変わって。
再び運命のように出会えて・・・
外を手をつないで歩けるんだ。接吻だって誰の目も気にしなくていい。
こうして抱きしめ合えるんだ」

「・・・・」

「もう一度。2人で恋を始めたかったんだ。
美緒が前世を想い出さなくても。そんなことは関係ない」

大久保さん・・・・

「前世で結ばれなかった恋に執着している訳じゃない。
今この目の前にいる美緒に。恋をしているんだ。
でも。美緒。俺はずっと。みさをの時から君に恋をしている。
叶わない恋だと知りながら。叶えちゃいけない恋だと知りながら。
止めることが出来なかった恋心を美緒に抱いている。」

私は小さく泣いた。

「美緒。おいで。100年分の恋を君に捧げるよ」

やっと。やっと。抱きしめ合えるんだ。
私たち―――




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