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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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「彼氏と近頃、上手くいってないの?」

忙しい月末のお昼に、食堂で同期で受付嬢の茜にそんなことを言われた。

「え・・・?」
「だって、近頃話題に出ないからさ」

何気ない風を装って今日の定食を口に入れながら
こっちを見ずに言う。

「うん。別れそう・・・かな」
「そっか」

それ以上は何も聞かないでくれるのがありがたい。

「どこかにいい男がいないかなぁ〜」
「茜の方がこの会社の事知ってるでしょ?受付嬢なんだからさ」
「知ってるのと、恋に発展するのとでは大きな違いだよ」
「まぁねぇ」

女二人、昼休みの食堂で不毛な話にため息をついた。

「ほら。例えばあの人。海外事業部の大久保さん。いい男だけど
オンナの噂は一切聞かないよね。どんなオンナがモーションかけても
絶対になびかないらしいよ」
「誰それ?」
「大久保さん、知らないの?これだから、彼氏一途なヤツは」

そうやって苦笑いするけど、もう過去形の話だよ。
私は彼氏に一途「だった」ヤツだ。

はぁ。
ウジウジ考えているなら、もうはっきり別れたほうがいいな。
お互いにマンネリで続いているだけ。
向こうに新しい子がいるのはなんとなく分かってる。

日曜日に会ったのは何か月前だろう。
そんな相手の行動にヤキモチを妬く訳でもなく
ああ、終わりなんだな。と受け入れている私自身も
彼への気持ちはもう冷めているんだろう。




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