恋-6
「分かりました」
1週間も日本に居ないと聞かされて、寂しく思っている私は
すでに気持ちが大久保さんに傾いているようで。
明日一緒にいたいと思う気持ちは私も同じだった。
その日、家の前までタクシーで送ってもらって
次の日も1日一緒に遊んだ後、
帰りはタクシーで送ってもらった。
2人でタクシーを降りた後
ゆっくりと引き寄せられるように抱きしめられた。
何も言葉に出来ないまま
大久保さんの手が首筋を上がり、あごをとらえた。
優しくほほをなでられて
その手の跡を追うように大久保さんの唇が私の首筋をかすめる。
「はぁぁ・・・」
思わず出てしまった声に
大久保さんは小さく笑って
「1週間後。帰国したら。美緒はもう俺のだよ。
会社でも堂々と宣言する」
「え」
「みんなに。あらゆる人に自慢したいんだ」
「大久保さっ・・」
「1週間のうちにきちんと心をきめておいて」
そう言って今まで経験したことのないような
甘い甘い、キスを落とした。
ゆっくりと舌が口内をぐるりと動いて
俺のモノだと主張する。
「愛しているよ。美緒」
その一言が甘美に響いた。