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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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大久保さんがイタリアへ出張に行って4日が過ぎた。

上司の半田さんには月曜日にしっかりデートの報告をさせられ
彼氏と別れたことまで言わされた。

「大久保くんがイタリア行っちゃって寂しいでしょ」
なんてからかわれたりした。

大久保さんが帰ってくるのは明日の金曜日なのかな?
それとも金曜日まで仕事をしてくるから帰国は土曜日なのか?
はっきり聞かないままに行ってしまったので
なんだかモヤモヤする。

メールは出来るはずなんだけど
そのメールすらない。

あんなに強引だったのにイタリアに行ったとたんに
全く連絡がないとなると少し不安になる。

冷静な状況で心を決めろということか。

今は建築営業が割と暇な時期で仕事も単調なものしかないことを
ありがたく思った。

こんな状態で市や県の入札案件をデータ化しろと言われていたら
結構ヘビーな毎日だ。

カチャカチャと単調な数字をただ入力していたら
営業先から半田さんが帰社して

「中野!一緒に第2会議室に来て!」

少しこわばった声で私を呼んだ。

半田さんが私を呼び捨てにする時はものすごく忙しい時か
何か重要な事が起こった時だ。

ここ数日、気を抜いていたから何か大きなミスでもしたのか・・・
会議室でって事は部内では言えない話って事?
スッと背筋が寒くなった。

それでも入口で待っている半田さんの所へ行き
2人で無言のまま第2会議室に入った。



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