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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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美術展を見に行って
美味しいご飯をご馳走になって。

少しずつ彼との別れ話を忘れたころ
「明日も会える?」
と聞いてきた。
「あの・・・」

どうしようかと躊躇していたら
「会いたい」
と、ストレートに言われ、ビックリした。

「彼氏がいないんだったら、押すよ?
遠慮はしない。別れ話で傷付いているなら付け込む」

えばった感じでそんなことを言うから
可笑しくなって笑ったら、
「どうしても、美緒が欲しいんだ」
と真面目な顔で切り返された。

出会って数日の人にそこまで言われることにビックリしたけど
なぜか、嫌じゃない自分がいた。

「明日は・・・部屋にあるあの人のモノを整理しようと思って。
すっかり綺麗になってから、大久保さんとのことを考えたい」

素直にそう言うと

「ごめん。それは平日にやってくれない?
丸丸1日一緒にいられる時間を無駄にしたくないんだ。
やっと。一緒にいられるんだよ」

いったい。大久保さんの私への昔の思い出はどんな何だろう?
会話の端々にふと考えさせられる言葉が出てくる。

「明後日からイタリアに出張なんだ。
1週間は帰ってこないから。不安なんだよ。
もし、元カレの気が変わったら。俺のいない間に元サヤに戻らないかって」

それはないと思うけど。



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